裕美3-4
何回もイッて、オナニーなんか目じゃないほど感じて、本当に「未知の世界」を体験したけれど、でも、それが終点じゃないのは「本能」で分かりました。
身体の一番奥、私が女である事の証。
子宮が刺激を求めていました。
裕美、何も言ってくれませんでした。何かを考えてる感じ。
しばらくして裕美が言いました。
「それは、ダメですよ、先輩。」
からかっている感じでも、おどけている感じでもない、凄く真面目な声でした。
「どうして?」
さっき、私が裕美の中に指を入れた感覚を覚えています。その時の裕美の感じ方を覚えています。舐めているだけの時以上に、指を入れたときの裕美は感じていました。
その感じ方は、快感の中心に届いている感じ方でした。
私の「本能」がそれを経験したいと言っていました。
黙っている裕美にもう一度言いました。
「どうして?」
少し考えて、裕美が言いました。
「先輩、処女でしょ?! 私が処女を奪うのは良くないですよ。
私、先輩の事大好きだから、先輩の最初をもらえるのは本当に光栄だけれど、やっぱり、最初は男の人として下さい。
それに、もし、先輩のあそこを傷つけちゃったら嫌だし。
だから、それだけは出来ません。
ごめんなさい・・・。」
少しの間、どう言ったら良いのか分からなかったけれど、だんだんと嬉しくなって来ました。
私にさんざんいじわるをして、さんざんもてあそんだけれど、やっぱり裕美は優しくていい子だと思いました。
そして、本当に私の事を好きなんだと、分かりました。
それを聞いて、私も冷静になりました。私の一番奥は相変わらず「何とかしてくれ〜!」って感じだったけれど(笑)、それよりも理性が勝ちました。
私、泣いちゃった。
「ありがとう・・・」
自然に私の口から言葉が漏れました。