魔王討伐史-36
半ば忘れかけているけど、これは僕と魔王との世紀の決戦なんだ。魔王はオマンコで僕
を屈服させようと――そして僕はチンコで魔王を屈服させようとしている。
どちらが先に根をあげるか。そういう戦いなんだ!
「はー、ふぅ……妾の子宮がお前の精子でいっぱいになっておる……こんなにたくさん出
して、お前もそろそろ妾の虜になったんじゃないか?」
「……ま、まだ……だ」
まだ僕は負けていない。僕はまだまだ戦えるんだ!
「ははっ、そうか。まだ妾もイッてはおらぬからな。このままお前から精子を搾り取ってやろうぞ」
「望むところだ!」
こうして魔王と勇者による戦いが再開されたわけだけど――
「はぁ、んぅ……んっ、んぁ。ほれ、見えるか勇者。お前のチンポをマンコで咥え込みな
がらクリトリスをクリクリと弄っているのが……」
「くぁ、ぅ……っ」
「見えておらぬのか? こんなにも近くで勃起しておるクリトリスを弄っておるというのに」
み、見えてはいるよ……た、ただ今は――
「……もしかして声を発するほど余裕がないのか?」
そうだよ。声を発するほど余裕がないんですよ。
勇者と魔王による世紀の決戦――人類の未来がかかった戦い。そんな戦いのはずなのに、
一方的に魔王に責められている。大体、チンコを咥えながらクリトリスを弄ってオナニー
をするのはズルいでしょ。魔王がクリトリスを弄るたびに、膣内が収縮して刺激がヤバイ。
一秒事に違う刺激を僕のチンコに与えてくる魔王。これが魔王の実力だとでもいうのか!?
「ふははっ、これでは簡単に妾が勝ってしまうな。限界まで精子を吐き出して妾の奴隷となるがよい!」
「あ、が……っ」
このままでは本当に魔王に屈してしまう。なんとか解決策を図らないと……
で、でも、具体的に何をすればいいのかが分からない。早く考えないと魔王に精子を搾
り取られ続けてしまう。
「んはっ、あ……ぅ、あっ、あん♪ いいぞ。もっとチンポをガチガチにさせるのじゃ。
そして妾のマンコをたくさん突いて精子をたっぷりと吐き出すのじゃ♪」
うねる膣肉にコスコスと扱いているクリトリス。視覚的にも感覚的にも快楽の波に襲われ続けている。
「んほぉぁぁぁぁぁっ♪ また、またじゃ……また勇者の精子が妾の中に溢れてきておる♪
二度目の中出しじゃ……♪」
何の抵抗も出来ずにまた射精をしてしまう。
「さて、このまま次にいかせてもらうぞ。まだ妾の女の部分は満足しておらぬからな。お
前は大人しくそこでチンポを勃起させておれ」
「くぅ……っ」
精子を出してチンコが萎えるはずなのに、萎えるどころかますます勃起していく。どう
いうことなのだろうか? さっきから勃起が治まることがない。
「妾ほどになれば、相手を永続的に勃起させることなぞ容易いこと。いくらお前が勃起を
させたくないと思おうと妾が無理やり勃起させ、精子を吐き出させるまでじゃ」
なんというえげつないことを。これでは本格的に魔王のなすがままになってしまう。
何か……とても小さな方法でもいいから逆転の芽があれば――
「はぁあんっ、あっ、んん……こんなにも長い時間チンポを味わうのは久しぶりじゃ。
あの男にイカされ続けて以来じゃから本当に……んぅ」
豊満な胸を揺らし、腰を上下に動かしチンコを貪り続ける魔王。悲しいことに僕にはこ
の魔王を倒すことなんて出来なかったんだ。ただひたすら魔王に精子を搾り取られ続けて……
「あはっ♪ またきておる。また勇者の精子が妾の中に流れてきておる♪ 勇者の精子が
妾の子宮を満たしてきておる♪ 勇者のチンポ美味しいのじゃぁ♪」
狂ったように僕のチンコと精子を味わい続ける。
きっと僕はこのまま魔王に屈服させられ世界は破滅の道を辿るのだろう。
ごめんなさい皆。ごめんなさいお母さんにお父さん。ごめんなさい戦士さんに僧侶さん
に魔法使いさん。やっぱり僕は何も出来ない普通の人間だったようです。
「大丈夫だ勇者」「大丈夫ですよ勇者様」「うん勇ちゃん」
「え……?」
さっきまで牢屋に捕らえられてたはずの三人が僕の目の前に――
「あんなので、あたし達を拘束し続けることなんて出来るはずがないだろ」
「そうですよ。あんなの一瞬で抜けることが出来ますよ」
「一瞬でって、じゃあ何で今まで出てこなかったんですか?」
牢屋から出てきて一緒に戦ってくれてもよかったじゃないですか。そうすればいくらか
勝機があったかもしれないんですよ?
「そうれはね〜今の魔王ちゃんを見れば分かると思うよ〜?」
「今の魔王って……」