魔王討伐史-28
「あぁあっ、ああんっ。み、見られてる。勇者様にクリトリス弄られておマンコからエッ
チなお汁漏らしてるの見られてます!」
僕に痴態を見られている。そのことが僧侶さんを刺激しているらしい。
「はっ、んや……っ、あ、う、嘘……? き、きちゃう。きちゃうよ!」
僧侶さんの身体がブルブルと震え、何かを我慢しているように唇をキュッと噛む。
イッてしまいそうなのを我慢しているのだろうか? さすがに魔物にイカされるのは僧
侶さん敵に屈辱なのかもしれない。
「ぁ……もうダメ。出ちゃう……」
その言葉と共に、僧侶さんのお股から黄色みがかかった液体が垂れてくる。
「え、まさか……?」
もしかしてこれは、僧侶さんのおしっこなのでは?
チロロと溢れ出してくるおしっこ。ま、まさか僧侶さんの放尿を見ることが出来るとは
思わなかったよ。僧侶さんの以外な痴態……益々、魔物に感謝をしないといけないな。
普段の僕では見ることが出来ないであろう数々の痴態。それを見せてくれている魔物に。
「うぅ……っ、お漏らししてしまいました……」
僧侶さんが若干、落ち込んでいるがスルーをしておこう。それよりも戦士さん、僧侶さ
んときているのだから次は魔法使いさんだよね。
「あぁあん♪ いいよ〜。そのままお尻の穴を弄って〜♪」
「おぅ……っ」
あの二人に比べて、魔法使いさんのなんと余裕な表情。酷い言い方かもしれないけど、
あれ系のモノに犯されるのに慣れている感じだ。
「ツタがわたしのお尻の中に侵入してきて、ズポズポ弄るの〜♪ ツタが奥まで来るたび
にお腹がキュンってなるよぉ〜。ズンズン犯されていいのぉ♪」
実にノリノリである。本当に気持ちよくて堪らないと言った感じの表情。魔物のツタの
動きだけでは満足出来ないのか、器用に自らお尻を振っているくらいだ。
ツタで捕らえられているのに、よく動けるな魔法使いさんは。前々から思っていたけど、
ほんとこの人は底が知れないね。
植物の魔物のツタに犯されている三人と、それをバカみたいに見学している僕。
この光景はいつになったら終わるのだろうか? そう思っていると――
「はぁあっ♪ んんぅ、あんっ、はっ♪ そ、そろそろいいかな。二人も満足したかな?」
魔法使いさんがおかしな台詞を言いだした。『満足した?』だって? この人は何を言って……
訳の分からない台詞に疑問を抱えていたけど、その答えはすぐに分かった。
「あぁ。本物には及ばないがなかなか悪くはなかったな」
「とか言いながら、随分感じていたようですが?」
「うっせ。僧侶だってあまりの気持ちよさにお漏らししてたじゃないか」
「うぅ……っ、それは言わないで下さい」
「えへ〜♪ たまにはこんなオナニーもいいと思うんだよね〜」
お、オナニーだと!? 今までの行為が全てわざとだって言うの!?
つ、つまり……敵に捕まったのはわざとで、倒そうと思えばいつでも倒せたということなの!?
「あ、あの……」
「ああ。勇ちゃんはそこで大人しくしててね〜。すぐにコイツを倒しちゃうから」
その宣言通り、一瞬で魔物の拘束から逃れ魔物を倒してしまう。
「あぁ……」
唖然。と、言うほかに何もない。本当にこの人達はオナニーのためだけに魔物に捕まっていたんだ。
「あの、何でわざわざそんなことを……」
別にオナニーをするなとは言わないけど、わざわざ魔物でする必要は……
「勇者様がそれを言いますか」
「えっ、え……?」
ぼ、僕が聞いたらいけないことなの!? 何で?
「昨日の魔物」
「うぐっ!」
「勇ちゃんが魔物とエッチをして精子をなくすから、わざわざオナニーをしたんだよ〜?」
セックスが出来なかったからオナニーって。
「本当は勇者様の精子が欲しかったのですが、私達が満足するまで精子を出せないという
ことで、オナニーでもして気を紛らせようと」
「な、なるほど……」
でも、魔物である必要はないですよね? 魔法使いさんの得意な玩具もあるんだから、
別にそっちでもいいような。
「魔法使いが公開オナニーも気持ちいいって言うから……な」
「えへへ〜♪ なかなかよかったでしょ〜」
やっぱり、あなたのせいですか。あなたが二人を唆したんですね!
「む〜勇ちゃんが可哀想な人を見るような目で見てるけど、元はといえば勇ちゃんが悪いんだからね」
「そうだな。お前があたし達に精子をくれたら、こんなことはしなかったのにな」
「……す、すいません」
とにかく僕のせいらしい。あの時は仕方がなかったんだけどね、それをここまでネチネ
チ言われるとは思わなかったよ。
「ですので、今日は町に着いたら私達、全員の相手をしてもらいますからね」
「えぇっ!? ぜ、全員をですか!?」
さすがにそれは無茶すぎますって。全員の相手をしたら本気で死にますって。
「覚悟しろよな勇者」
「楽しみだね〜♪」
「そ、ソウデスネ……」
ど、どうしよう……に、逃げようかな? 今ここで逃げたら三人に犯されずに済みそうだ。
実際、逃げ切れないかもしれないけど、それでも……
「いや、諦めよう」
人生って何気に諦めが肝心だよね。はぁ……僕、死なずにいられるかな?
かなりの不安を残しながら森を出て、次の町を目指す。
町の姿が見え目的地が近づくにつれ、段々と泣きたくなってくる。町に着けば三人に犯
される。それはまさに死刑の宣告に近いモノだ。