ハートのジャック2-3
「ダイスケ、ナオのこと本気で狙いに来てるね〜」
ニヤニヤ顔のあずさ。あんた、その顔お節介ババアのようだよ?
幼馴染の好きな男に見せてやれば?
絶対振られるから!
「もう最後だもんね〜」
と、またもやババアのようにしみじみいう。
「最後って。どーせ学部は違ってもエスカレーター組は
何かとツルムでしょ」
「え〜?ナオ知らないの?ダイスケ、上にいかないよ?」
「え?あいつ外部受験するの?だって今日カラオケ行くんでしょ?」
「ダイスケはスポーツ推薦。スカウトが来てるんだよ」
「げ!あいつがスポーツ推薦?」
「そーだよ〜お買い得だよ〜。決めちゃう?」
ニヤニヤ顔のあずさちゃん・・・
決めちゃうってなによ?
そもそも、12歳から一緒で恋愛感情ないし・・・
あ〜・・・
それがエスカレーターの弱点だな!