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ハートのエース
【女性向け 官能小説】

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ハートのジャック2-2


「聞いてる?今日、みんなでカラオケ行こうって」
いつまでも携帯を眺めているあたしを覗き込むように
あずさが言った。

「受験生なのに〜?」
あたしは自分が言った「受験生」こそ信ぴょう性がないな・・・と
心の中で苦笑した。

「内部進学組だけ。ナオ、エスカレーターで行くんでしょ?」

「うん」
と、素直にうなづくにはなんだか心が引っかかった。
でも、だからといって行きたい学校があるわけでもなし。
そもそも内部だと思っていたから
受験勉強だってしてない。

「ナオ?いくの?いかないの?」

そんなやりとりをしていたあたしたちに
お前は内部だよな?ってほど
部活にのめり込んでいたダイスケが話に割り込んできた。

「ん?ナオもあずさも行くだろ?」

こいつ、幹事だな・・・?

ダイスケはいつもクラスの中心。
会社だったら宴会部長だ。
遊ぶことならお前に任せる!
ってやつで
多分今日のカラオケも
人数確認して予約するんだろう。

「ん〜〜〜〜〜・・・」

「よし。いくのな?」

はっきりしない返事をしたあたしは
行くことに決定らしい。

ヒロくんからの電話・・・
気にしていてもしょうがないか。

諦めてあたしはカラオケに行くことにした。






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