生徒はお嬢様!?-14
ついに射精してしまった。撫子の口内に精子を撒き散らしてしまった。
「んふ……んっ、んく……こくん」
苦しそうに俺の精子を一生懸命、飲み込もうとする撫子。飲み込みきれず口元から垂れ
る精子の姿もあってか、撫子がすごく妖艶に見える。
「こく、んっ……彼方さんの精子、お菓子のようには甘くはありませんけど、美味しかったですわ」
満面の笑みを浮かべながら味の感想を述べる撫子。美味しいって、そんなことはないと
思うのだが、無理をして美味しいと言っているのではないだろうか?
「少し、喉に絡みつきますが、それも彼方さんの精子だと想えばなんともありませんわ♪」
そんなことを平然と言う撫子に対して、俺はどんな言葉をかけていいのか分からず……
「彼方さん? そんな顔をしないでください。これはわたくしが勝手にしたことですので、
彼方さんが気に病む必要はありませんわ」
「だが……」
現実として俺は撫子に射精をしてしまったわけで、これだけはどうしても覆らない。
いくら撫子が俺に無理やり射精させたとしてもだ。
「彼方さんは少々、難しく考えすぎではありませんか? もっと気軽に考えましょうよ」
相手が普通の女の子。または、恋人とかだと気軽に考えられるが、撫子は九条家のお嬢様だ。
どうしても気軽に考えることなんて出来ないだろ。
「もう……っ、彼方さんは気持ちよくはなかったのですか?」
「いや、そういうことはないが……」
むしろ、凄く気持ちよかった。チンコを舐められるというのがあそこまで気持ちいいと
は思わなかったよ。
「気持ちよかったのなら、それでいいではないですか。わたくしも彼方さんのおちんぽの
味見が出来た。そして彼方さんはわたくしに責められて気持ちよかった。それでいいのですよ」
「撫子……」
なんというか、そこまで言われるとうじうじ悩んで考えている自分がアホらしく感じるな。
確かにこれは撫子が無理やり勝手にやったことだ――少々、男らしくない考えだが、今
回は撫子の言う通りに考えておこう。
あぁ、これは撫子が勝手にやったことで、俺は無理やり拘束されて射精までさせられたんだ。
これは撫子に対してお仕置きをするべきだよな?
「撫子」
「なんですか? 彼方さん」
「悪いが、この拘束を解いてくれないか。さすがに痛いのだが」
今すぐにでもお仕置きをしたいが、まだその衝動は抑えておこう。拘束されたままでは
何も出来ないからな。
「あぁ、すみません。すぐに解きますわ」
何も考えずに撫子が俺の拘束を解いてくれる。今から俺にお仕置きをされるとも知らずに。
「――これで拘束は解けましたわ。痛い思いをさせて申し訳ありませんでしたわ」
ペコリと頭を下げ、謝罪をする。しかし、今更謝罪をしてもお仕置きをするのは取り消さない。
なんといっても俺は教師で撫子は教え子という立場だ。教え子が悪いことをしたら叱る
のが教師の役目だろ?
「ところで撫子。俺の拘束を解いたということは、この後の展開は分かるよな?」
ニヤリと口元を歪め、撫子に問いかける。
「そ、それはもしかして……い、いやですわ。それはまだ早いのでは? いえ、しかし……
彼方さんが望むのでしたらわたくしはいつでも――」
何やら違う方向に思考が飛んでいるが、どうでもいいか。ガシリと逃げられないように
撫子の肩を掴み、現実を与えてやる。
「地獄の勉強、フルコースだ」
低い声で、まるで地獄の囁きのように撫子に呟きかける。
「…………え?」