レイ-2
そのわしの様子を見て、レイさんはいきなりとんでもないことをしたんだ。
「ビリリッ……!」
わしの手に自分の襟を握らせてその上から手で押さえ、反対側の襟に手をかけて思い切り高価なドレスを引き裂いたのだ。
胸がはだけてレースの刺繍が入ったブラジャーがむき出しになった。
そしてにっこり笑った。
「ほら……遠慮しちゃ駄目です。中身はただの女ですから」
「このドレスまだ新しいじゃないですか」
わしはとんちんかんなことを言ったかもしれない。
「良いのです。どうです? 興奮しませんか? それじゃあ、もっと」
レイさんは自分でドレスのスカートを破いて太腿や下着が見えるようにした。
「さあ、もうヒデオさん遠慮しないで、私を抱いてください」
わしは抱いたがそっと抱いた。つまり抱く意味が違うんだ。ハグしたんだ。
なんかレイさんが痛々しくて目頭が熱くなる思いだった。
雲の上の上流家庭の人で、社交界の花でもある一流婦人がわしのような汚らしい爺さんに抱かれて良いのだろうか?
もちろんわしは午前中に風呂に入ってすっかり体を洗ったが、風呂で洗ってもとれない汚れだってある気もする……。
レイさんはわしにそっと唇を寄せて来た。とろけるような接吻だ。
だがわしはとってもドキドキしたが、キスを受けるだけで精一杯だった。
レイさんはわしの頬を両手で挟んで、わしを見て微笑みかけた。
それから立ち上がると手でちょっと待ってという仕草をして、玄関の方に行った。
彼女は玄関の外に置いておいたらしいキャリーバッグを中に入れた。
そして中からワインのボトルを取り出した。
レイさんはボトルを開けるとその中身を湯のみの中に入れてわしに差し出した。
「さあ、ぐっと飲んでみてください。ヒデオさん。わたしも飲みますよ。乾杯!」
わしはぐっと飲んだ。するとまたワインを注いでくれた。それもぐっと……。
レイさんは破けたドレスを着たままわしの前で喋っていた。
「ほら、もう壁がなくなったと思いますわ。壁を作ってたのはヒデオさんですよ。
壁なんて始めからなかったのです。
どうです……わたしがなにに見えますか? 女に見えますか」
「み……見えます見えます。女です。ついてるものも他の女と同じ」
わしはそんなことを言ってた。
そういうわしを見ているもうひとりのわしがいて、見ているわしとあれをするわしは別人だから、レイさんを抱くのはあっちのわしだから良いんだ、なんて思ってる。
あっちのわしが喋っている。
「ほらほら……あんたも股広げてわしにオマンコ見せなさい」
「はいはい、こうですか。あっ、下着を取らないと見えないですね」
「どら、わしがこういう邪魔な壁を取ってやるんだ。壁よ立ち去れってな……」
あっちのわしが乱暴にレイさんのパンティを脱がせて、足を広げさせた。
あっちのわしが喋っている。
「おお、レイさんのお股の中は見事な景色ですな。
こんもりとした黒い森の奥にピンクの呼び鈴がついていて、その奥には赤い屋根のお菓子の家が見えますよ。」
「ヒデオさん、面白いことを仰るんですね。ぅふ……」
「ほらほら……こんなにわしのチンポが固くなって来た。
ちょっとあんた触ってごらんなさい。あっそうかズボンを脱がなきゃな」
あっちのわしがチンポをレイさんの手に握らせている。
「元気の良いお持ち物ですね。素敵ですよ」
「じゃあ、この素敵なお餅……じゃなかったお持ち物をあんたのオマンコに入れてもいいですかな」
「どうぞ。それをして頂きに来たんですから、どうすれば良いですか。
こうやって仰向けに寝ていればよろしいですか」
「そうだね。そうやって、もうちょっと股を開いて……、ああ綺麗なオマンコですね。上流階級のオマンコだ」
「いやですわ。女の持ち物に上流も下流もないですよ。
ついているものは皆同じなんですから。うふふ……」
あっちのわしは一物の先っぽをオマンコに当てたんだ。
でもレイさんのちょっと乾いていたんだ。
そうか……あっちのわしは馬鹿だから前戯もなにもしなかったから、レイさんは濡れる暇もなかったんだ。
わしはあっちのわしに言った。
『駄目じゃないか、レイさんを濡らさなきゃ』
するとあっちのわしが口答えした。
『なに言ってやがんでぃ。それはお前の仕事じゃないか。
それをこの女の胸や豆を弄くったら、自分が卑しい下等な人間に見えるから嫌だとか言って、何もしなかったから、本番の係りの俺が迷惑してるんじゃないか』
『わかった。やるよ。やれば良いんだろう。
このままお前がやったら、レイさんは痛いだけで少しも気持ちよくないんだ。』
『へん。わしと変わらない助平の癖に、変に気取っちゃってかえってみっともないぜ。』
『黙れ。待ってろ。今レイさんを濡らすから』
わしはチンポを外してレイさんの股に頭を突っ込んだ。
「あら?ヒデオさん。私のそこを見ているんですか?
その場所は誰でも大した変わりはありませんよ」
わしは豆の皮を剥いて舌先でチョロチョロと舐めた。
「んっ……ぁん……か……感じます……」
「嫌じゃないですか。こんなことされて……」
「まだ……遠慮してるんですか? どうか思う存分なさって……ぅぁ……んっ」
レイさんはピクンピクンと腰を震わせた。そして膣(なか)から汁が出てきた。