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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈過去を漁る黒鉄の檻〉-1

『あ〜あ、また事件解決は“あの娘”の手柄か……』

『そりゃ警視総監の孫娘ってんだから、いろんな力が働くのさ』


大都会の治安を守る正義の味方。
巨大に聳えるは〇〇県警の警察署。
そこの警察署には、どんな難事件も解決してしまう凄腕の刑事がいた。

その刑事の名は銭森美津紀・16才。

警視総監の孫娘であり、四姉妹の末っ子である。
そして、他の姉妹達もまた、警視正の肩書を持つ刑事であった。

長女:麻里子・26才。

二女:瑠璃子・19才。

三女:春奈・17才。

そして、末っ子の美津紀


誰もが美人で美少女で、アイドルや女優としても通用するほどの美貌を誇る。


外見の美しさだけではなく、他の姉妹ももちろん優秀である。
だが、最近警視正となった美津紀の成績はずば抜けており、皆からも一目置かれていた。


……数年前にも、警視総監の孫娘の四姉妹は居た。


人身売買の犯罪集団を追い、自らもその被害者となった。
刑事の四姉妹が行方不明……その責任の追求を恐れた警視総監は、全てを秘匿したまま職を辞し、変わりに分家となる人物が警視総監の座に就いた。
殆ど職権乱用か、公私混同の不届き極まる人事。
そして、調子に乗った新・警視総監は、自分の孫娘達を刑事にし、事件解決の手柄を与えて警視正にまで出世させてしまったのだった。


『あの爺め。夏帆は凄いだの芽以は優秀だの嘘ぶきおって……ワシの孫娘の美津紀の方が断然優秀じゃわい』


末っ子の美津紀はまだ高校生。
普通に考えれば刑事になど成れるわけがない。
しかも、事件となれば首を出し、最後の美味しいところだけ持っていく。
そして、警視総監の祖父様に、ベタ褒めのお言葉とお小遣を貰うのだ。

そんな訳だから、直接の不満の言葉が美津紀の耳に入らなくても、署内での不満が鬱積しているのは事実だった。

そんな美津紀にも、よく目に掛けてくれる先輩刑事がいた。

元村文乃・25才。

同じ警視正で、成績は中々のものだったし、二人で事件を解決したのも一度や二度ではない。

長女の麻里子とも親友で、身体能力も職務に対する忠誠心も他の模範となる刑事だった。


美津紀は文乃を頼り、文乃も美津紀の相談には面倒がらずに乗ってくれる。
実の姉妹のような仲の良さだ。


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