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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈過去を漁る黒鉄の檻〉-2





「さあ、今日も頑張るわよ」


文乃は美津紀を連れて、一緒に車に乗った。
黒いセダンではあるが、一見しては警察車両とは分からない。
自分の存在を隠して活動するには、それらしい車では不向きだからだ。


まだ新緑の季節。

美津紀は長袖の茶色のセーラー服の制服姿で、職務に就いていた。
明るい茶色のセーラー服は珍しく、お嬢様の通う女子校の制服。
胸元はファスナーで閉め、その上には純白のスカーフが踊る。
黒髪のセミロングは前髪をキッチリと揃え、やや切れ長ながらクリクリとした瞳と、ちょこんと出た低い鼻は幼さを隠せない。
しかし、その童顔に似合わぬ胸の膨らみは見事なもので、制服の中に窮屈そうに仕舞われていた。
その為に裾は大きく開き、インナーの白いキャミソールが必要以上に見えていた。

文乃は栗毛色のセミロングで、黒いスーツに身を固めていた。白いYシャツに黒いパンプスを履いた姿は、美津紀とは対照的な大人の魅力に満ちていた。

キッチリと整えられた眉に、長い睫毛に装飾された研ぎ澄まされた瞳。
スラリと通る鼻筋に、凛々しく引き締まった唇。

美津紀ほどは胸は大きくは無いが、その長い肢体と美貌は勝るとも劣るまい。

そんな美女と美少女を乗せた車は、一路湾岸にある港を目指していた。


「……私ね、あおいと友達だったの……」


文乃はポツリと呟き、目を細めた。


〔“あおい”とは、数年前まで同じ警察署に勤務していた四姉妹の長女の名前である。
つまり、前の警視総監の孫娘だ。
末っ娘の夏帆が失踪し、その捜索に向かったまま姿を消した……それから悲劇は続き、真希、芽衣と四姉妹全員が次々と謎の失踪をし、未だに帰ってはこない……失意の警視総監は職を辞し、美津紀の四姉妹が刑事となった……。〕


「これから行く港に、あおい失踪の秘密がある事までは突き止めたの……」

「……そう……」


文乃は今もあおいを捜している……その事実を知って、美津紀の表情にも緊張が見られた……。

本家と分家。
祖父がライバル関係だったせいか、何時も比較されてきた子供の頃を思い出しながら、美津紀は消えた四姉妹との思い出に頭を巡らせていた。

頭脳は明晰。
犯人を捕らえる為の〈逮捕術〉にも優れていたあおい。
余程の事でもない限り、万が一など有り得ないと思っていたのに……美津紀の心は、文乃の哀しみと、あおいの無念さに、正義感が膨れ上がるのを抑え切れなかった。


「その港……行けば“何か”が分かるわよね?」


美津紀は真っ直ぐに見つめ、文乃もそれに応えて頷いた。
本来の担当していた事件は昨夜に解決し、文乃と美津紀は個人的な感情だけで、過去の秘匿された事件の解決に向かった。
普通であれば、かなり重い処罰が下されるのだろうが、警視総監の孫娘であるが故に処罰など皆無である。


『ワシの美津紀の行動力を見習いたまえ!!』


そんな祖父の怒鳴り声は日常茶飯事なのだから……。



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