〈過去を漁る黒鉄の檻〉-18
『……へッ。生意気な巨乳ちゃんだなぁ』
飽きもせず睨んでくる美津紀を横目に、専務は文乃の上半身を空いていた檻に押し込み、手枷に鎖を繋いで顔の前の鉄柵に連結した上で、膝を側面の鉄柵に麻縄で縛り付けて固定した。
それは頭だけを箱に突っ込んだ猫というか、マッチ箱に押し込められて脚だけを出したカエルというか……下半身だけが檻に収まらず、尻を持ち上げて股間を開いた無様な姿……肛門も性器も丸出しで俯せているソレは、本村文乃という名の肉便器だ……。
『巨乳ちゃんもな、あと少しで“ああなる”んだ……クックック……』
「……ふざけないでよッ……!!」
僅かだが、美津紀の瞳には動揺が見えた……文乃をオブジェのように床に這いつくばらせ、人間としての尊敬すら引き剥がしてしまう鬼畜さ……女性への蔑視や憎悪の塊のような集団に、まだ16才の少女が正義感だけで闘うのは無謀といえた。
『トイレに行きたくなったら何時でも呼べよ？パンティー脱がしてやるからよぉ……勝手に漏らしたら、あの刑事と同じコトになるぞぉ？』
「!!!!」
この貨物船の航海が何日後に終わるのか、美津紀達には分からない……手枷と檻で自由は奪われているし、それは排泄行為も同様……時が経てば必ず訪れる生理現象は、この男達の前で行うしかない……。
「……へ、変態…サイテー……頭がどうかしてるわ!!」
専務も男達もニヤニヤと笑い、誰かが排泄をしないか待っている……思春期真っ盛りの少女達に、それは残酷な拷問に等しい羞恥の強要……だが、先程の文乃への凌辱に比べれば、まだマシなのかもしれない……。
『……と…トイレ……行きた…い……』
黒髪のツインテールの小さな少女が、消え入りそうな声で専務を呼んだ……純白なセーラー服に長めなスカートは、何処かの中学生なのだろう。
専務は嬉々として少女の傍に立ち、スカートを捲り上げて、後ろみごろの大きな白いパンティーをズリ下げた。
『……嫌…嫌だ……』
少女はあまりの恥辱に掌で顔を覆い、鼻水を啜りながら泣きじゃくった。
皺の少ない綺麗な肛門も、薄い陰毛に飾られた幼い性器も、興味津々な笑顔を作った専務にジロジロと見られている。
便器として使う金属製のボールを持つ男も近づき、やはり好奇の眼差しを少女の股間に送る。
悲鳴を上げて暴れたくなる衝動は、先程見た凌辱の恐怖に打ち負かされ、ただただ耐えるしかなかった。
専務の指先が幼器を拡げ、ポコンと飛び出た秘豆を擽るが、それでも少女は悲鳴を噛み殺し、されるがままになっていた。
『お？出てきたねえ〜……偉いぞぉ』
『〜〜ッ!!!』
最初はチョロチョロと滴る程度であったが、諦めたように勢いは増していき、最後には飛沫を飛ばして差し出されたボールの中へと噴射した。