第4話 S&M-1
「何てイヤらしい人なんだ・・・これがヒロミさんの真実の姿なんですね」
「はあ・・・はあ・・・そうよ・・・私は、ただのエッチなオバさん。タケルさんとセックスがしたくて我慢できないの・・・だからお願い・・・パンストプレイでも何でも良いから早くして!」
彼の様な美青年の前で拒んでいた私も、ついにセックスマシンへと変貌を遂げた。
しかも、彼の誘発によって自分を見失った私は、決して他の誰にも見せた事も無いハイポジションのギアを入れて、セックスマシンを暴走させていた。
しかし、それはニトロによる相乗効果にも良く似て、まるで壊れかけのエンジンのような私の心は、のちに後悔と言う名のダメージを負う事になるのだった。
そんな私の心内など知らずに、彼は常にクールなパンストチューナーだった。
年式の古いセックスマシンの私でさえ、若かりし気あの頃にレストアして感度を高めてくれた。
「パンストプレイを軽視するなんて許せませんね。これは少し・・・お仕置きをしなければなりません。ヒロミさんに、パンストプレイの良さを知ってもらう為にも・・・ふふ・・・・・・」
彼が不敵な笑みを浮かべると、行為を止めてベッドから立ち上がった。
ニヤついた表情で見下しながら、私の足元に回った。
私は警戒心から、咄嗟に脚を閉じて曲げていた。
「おやおや・・・催促しておきながら急にどうしたんですか?。僕のお仕置きがそんなに怖いんですか?」
確かに彼の言う通りに、淫らな醜態までさらして身体の関係を迫っておきながら、急に拒むような態度を見せるのは不可解だった。
私は、サディスティックに迫る彼の言動に、自然とマゾヒスティックな一面を垣間見せてしまった。
つまり、マゾヒズムにおいて拒む行為は自然の事だった。
拒んでも身体で教えられるのがマゾヒスティックの快楽だった。
さらに、サディスティックもまた、拒まれる事を好んでいた。
拒まめば拒むほど拒否する言動が快楽になり、まるで目の前の彼の様だった。
「お仕置きなんていやよ・・・私はただ、タケルさんのが欲しいだけ・・・・・・」
「僕の何が欲しいんですか?。さっきは下品な言葉を、あんなに並べていたくせに・・・・・・。さあ・・・はっきり言ってみて下さい」
「タケルさんの、お〇んちんが・・・・・・」
「ふふ・・・『お』はいりませんよ。ここまで来て、まだ女を気取るんですか?。所詮あなたは、セックスに取り憑かれた、ただのメス豚・・・エサは僕のチ〇ポだけ与えてあげればそれで十分・・・・・・。さあ・・・もっと具体的に言うんです。僕のチ〇ポでどうして欲しいか・・・・・・」
「タケルさんの・・・タケルさんのち〇ちんを私のマ〇コの中に入れて!・・・はあ・・・はあ・・・・・・」
「ふふ・・・何て下品な事を言う人なんだ。自分からチ〇ポが欲しいだなんて・・・・・・。それじゃあ・・・脚を開いて、そのチ〇ポを入れるところを僕に見せるんです」
私は、彼に言われるがままに、脚をゆっくり開いた。
彼はそのまま身体を入れて来ると、私の脚を両手で広げた。
まるで、分娩室の妊婦の様に脚を広げる私に対して、彼は赤ん坊を取りあげようとする婦人科の医師の様に顔を近づけていた。
「駄目よ・・・あまり顔を近づけちゃいや。まだシャワーも浴びて無いのに・・・・・・」
私は、シャワー前のクンニは好んでいなかった。
自分さえ知りえない排尿を繰り返した匂いなど、悪臭が漂うのは間違いなかった。
それを、他人から嗅がれるかと思うと、身の毛がよだつ思いがした。
それでも、勢い任せで何度か経験していた。
それが前の夫だったり、交際期間が長い同年代だから気の許せる所もあった。
しかし、彼の場合は、この日初めて会った、親子ほども歳の離れた若者。
しかも、私を何度も躊躇させる気持ちにした、綺麗な顔立ちの美青年だった。
それでも、中年女の性で汚れていく彼の姿は、背徳感と同時に私に新たな至福を目覚めさせた。
「さっきは、自分の息子と変わらないような僕に、美味しいと言いながら舐めて欲しいとか言ってたくせに・・・・・・」
「そ・・それは・・・・・・」
「凄い・・・何て綺麗なピンク色をしてるんだ・・・その息子さんは、ここから生まれたんですね」
彼は、さらに背徳感を掻き立てる様な言葉を言いながら、パンティーストッキング越しから両手親指で私のヒダを大きく広げていた。
「やめて・・・こんな時に息子の話はしないで・・・・・・」
「ふふ・・・確か歳は22で、僕と二つ違いでしたよね?」
メールのやり取りで、息子の事はある程度は打ち明けていた。
ただのよもやま話のつもりだったが、ここで後悔する破目になった