11月24日-4
「久々だから、いっぱい出ちゃったな。
動くとシーツ付くから、じっとして。」
私は大人しく、ユウトさんに顔を拭かれた。
「…その顔、最高」
ユウトさんは楽しそうに私の顔をのぞきこむ。
「…え?」
「悔しいんでしょ、また俺と会っちゃって。
しかも、きもちよくなっちゃって。
彼氏にも、付き合ったばっかなのにって、罪悪感、感じてるんでしょ。」
「…」
全部、図星だった。
「しかも、最初からヤるつもりだったでしょ」
「…そんなこと」
「ホテルで話し聞くってあり得ないでしょ。」
待ち合わせの所に行くと、ここじゃあれだから、ホテル行こうか、とユウトさんは云った。
私はなんの抵抗もせず、従った。
最初から、私はこうするつもりだったんだと思う。
「まあ、いいんじゃない、バレなきゃ。」
そう云いながら、私の首に、ユウトさんは唇を這わせた。頭が、ぼんやりとして、小さく、声が漏れる。
ユウトさんはまた笑った。
思う壷って、こういうことなんだろうな。
「そのさ、悔しいけど気持ちいいって顔、いいよね」
そんな事を云いながら、今度は私の胸を、ユウトさんは弄んだ。
私は、悔しいけど気持ちいい顔をしながら、為されるが儘になっていた。