誘う兎-8
「あ、そこ。先っちょ、当たってる……ほら、いい? 挿れるよォ……ああぅ」
ヨウコが微妙に尻を動かすと、ぬむぬむと俺の硬直が複雑な感触のぬかるみにハマった。
溜息を一度つくのは、ヨウコだ。俺はついに、ヨウコと結合してしまったのだ。
彼女の内部が、微妙に収縮している。
中の温度が、俺の勃起に直接伝わって、ヨウコと一体になった気がした。
「ああッ、すっごい……奥の方まで当たってるわァ。ねぇ、リクオ君、揺さぶって動かしてェ」
言われるまでもなく、俺は抱えた彼女の体を上下に揺さぶった。
なんとも言えない柔らかい肉の摩擦と、お互いの体がぶつかる感触が艶かしくて、俺は狂ったようにヨウコを道具のように扱う。
「あっ、あっ、あっ、ああっ! すごい、激しくて、あそこグチャグチャになっちゃう!」
ヨウコの肉壁から与えられる快感と、股間から出る卑猥な音が、俺の何かを麻痺させていた。
生徒会室であることも忘れて、ヨウコを突き続ける。
ヨウコも腰を微妙に動かして、俺の突き入れを迎え入れるようにしている。
だが、俺もそろそろ限界だ。五限の頃から蓄積された、俺の精液が出口を求めて暴れ出している。
「か、会長、もう、俺……!」
「あ、あ、いいッ、いいわァ……もう少し、もう少しで、あたしもイクからァ……」
俺は無意識に彼女の片足を手すりに引っ掛けて、開いた手を股間に滑り込ませた。
そして、ヨウコの勃起した肉豆をつまみ、扱いた。
「あ゛っ! くああ゛ッ! それダメ! すぐイッちゃうぅぅ!」
二度三度扱くと、ヨウコの体がビクビク震えはじめた。
「きた! きたわァ……! あたし、イクわ……出してェ……ああ、イク! あああッ!」
「んん゛ッ!」
俺の肉棒が、ヨウコの奥深くにはまったまま、弾けた。
柔らかい肉の中にはまったまま、自分のエキスを射出するのは、最高に気持ちが良かった。
ヨウコは、小さく呻き声を上げながら、体を硬直させたかと思うとしばらくして弛緩させ、俺の上に座ったまま今はダランとして動きを止めてしまっている。
そんな彼女を後ろから抱えたまま、俺はしばらくの間初体験の余韻に浸っていた。
***
「あの、勢いで、中に出しちゃって……」
「フフ、今日は、大丈夫な日だから。たぶんだけどね? その方がスリルがあって、いいでしょう? リクオ君も、初めてだった訳だしねェ」
「そんないい加減な」
「もし、あたしが妊娠していたら、答えが貰えるかもよォ?」
そんな軽口を叩きながら、ヨウコはドアにかけた鍵を開けに行く。
もうすぐ、ツキコが来る時間帯だ。
短いチェック柄のスカートをひらめかせて、ヨウコが動いている。
その奥の彼女の大切な部分に、自分の種を思い切りぶち込んでいた。
にもかかわらず、普段通りに振る舞うヨウコが、何故かいやらしく思えた。