誘う兎-7
「くうっ!」
俺はその微妙な摩擦に声を上げた。
俺のものが、彼女に飲み込まれている。あの唇に、出たり入ったりしている。
一瞬夢ではないのかと思った。夢精してしまうほどの、官能的な夢。
夢なら夢でもいい。俺の股間で蠢くヨウコの頭を触ってみた。栗色のふわふわした髪の感触は、やけにリアルで生々しい。
ヨウコの唇の下で、ねっとりとしたものが俺の硬直を舐めている。
これは本当に現実なのか。あまりの興奮と快感に、俺の筒は充填されつつあった。
「あ、会長! そんなにされたら、もう」
「やだリクオ君、まだ出しちゃ、駄目よ。あたしも、もうギリギリ、なんだから」
ヨウコは俺が限界を訴えると、即座に口を離して、立ち上がって言った。
すると、俺にスカートを捲って見せた。
「ほら、まだ履いてないのよ。凄いでしょ? もうぐっちゃぐちゃで、ここまでピンピン……」
スカートを捲るだけでなく、自分の股間の肉を指で広げて、潤った粘膜を俺に見せつけている。
濃いピンク色の粘膜の上に、小さな肉粒まではっきりと見えた。
「か、会長……! 俺もう、我慢できません」
「フフ、大丈夫よ、あたしも同じだから。ちょっと座ったまま、待ってて」
ヨウコはスカートのホックを外すと、下半身だけ裸になり、呟いた。
「エッチな椅子よねェ、肉の棒が、椅子の真ん中に生えてるみたいでさァ」
そして、俺の上にそのままのっかかって座るようにした。
大きな桃のような豊かなヨウコの尻が、俺の股間の上に覆い被さる。
俺の目の前に彼女のふわりとした髪の毛が振りかかって、甘い香りが鼻腔をついた。
「ねぇ、あたしの両足、抱えてくれる? 挿れにくいからさァ……」
「は、はい……」
言われた通り、彼女のたっぷりとした太ももを両腕で抱えると、ヨウコは椅子の上で大きく開脚したような体勢になる。
その体勢のまま、ヨウコは俺の硬直を手で掴んで、尻を動かし自分に導いている。
「フフ、こんなとこ、ツキコちゃんに見られたら、大変かもねェ?」
「そ、それは」
「ねェ、はじめてが、あたしでいいの?」
「俺は、会長が、いいんです」
「……しっかり、あたしのこと、抱えててね?」
俺が、ヨウコをもう一度抱え直すと、彼女が尻をもぞもぞと動かした。
そして、ぬむりとした、なんとも言えない感触が自分の硬直に伝わった。