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二兎追う方法、教えます
【学園物 官能小説】

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誘う兎-6

「うわあ、すっごい、あっという間に立派になっちゃったァ。ホラ、皮もズルッてね」

 ファスナーの狭間から顔を出す俺の勃起に引っかかる皮を、ヨウコはズルリと剥いてみせた。
 ヨウコはそれに顔を近づけると、少し体を仰け反らせて言った。

「体育の後だからかな、汗とか、オスの臭いがすっごいねェ?」

 ヨウコはポケットからウェットティッシュを取り出して、俺の勃起を拭い始める。
 ひとしきり丁寧に拭い終えると、ヨウコは一言呟いた。

「リクオ君、こういうの女の子とするの、初めて?」
「え、あ、そう、ですね」
「そっかァ。結構いいモノ持ってるのに、ちょっと勿体無いねェ?」

 既に、『女の子とする』ことが話の前提になっていて、俺はどう答えていいのか分からない。
 ヨウコはお構いなしに、俺のものを指で扱き始めた。
 一度、二度と扱かれる度に、快感が込み上がってくる。

「ねぇ、リクオ君。あたし、前に男子の立ち話聞いちゃったんだァ。あの唇で、咥えて欲しいって。リクオ君も、そう思ったりした?」
「え? それは」
「あたし、自分の唇って厚いからなんかヤだなって思ってたけど、男の子はああいう風に思うんだなァって。なんかコーフンしちゃった。あたしって変態だよねェ?」
「え、それなら俺も……同じ事、思ってましたから」
「ハハ、リクオ君も、男の子なんだねェ。身近にいたのに、気づかなかったよ」
「俺、会長が、欲しいです」
「……まず、口で、してあげるね?」

 ヨウコはゆっくり顔を俺の股間に近づけて、口を開けた。
 たっぷりとした唇が広がって、俺の硬直をその唇で挟んだ。敏感な部分に、柔らかな感触。
 それにズルズル飲み込まれて、中程まで覆われた。
 自分の股間を見ると、ヨウコが俺のものを飲み込んで、頬を引っ込めて顔を歪ませている。
 俺の陰毛が、彼女の顔面に触れていたが、ヨウコはそれを気にした様子もない。
 それがやけに淫猥に見えて、硬直が一段増したように思えた。
 ヨウコが顔を歪めたまま、その唇を上下させた。


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