迫る兎-7
「そう、週三回も……いやらしい男ねェ」
「す、すいません」
「じゃあさ、その椅子に座って、あたしの事考えながらオナニー、してみて」
「そ、そんな、無茶な事を……」
「妄想するより、現実のあたしを見ながらの方が、やりやすいでしょう?」
「そういう問題じゃ……こんなところでは、出来ませんよ」
「あ、そうか。この格好じゃ、妄想しにくいわね、じゃあ……」
ヨウコは机から降りて、スカートに手を入れると、履いていたスパッツをズルリと下ろした。
それをそのまま手に取り、俺に投げて寄越すと、また机の上に乗った。
そして、広い机の上に座り込んで、スカートを捲り、俺に開脚して見せる。
俺の手には、彼女の履いていたスパッツの生暖かい感触があった。
「ほら、これで、やって見せて……」
ヨウコは今、俺の目の前で机に座り、いわゆるM字開脚をして見せている。
彼女のふくらはぎから太もも、内ももにかけての薄い小麦色の肉感的なラインがまず目に入った。
スパッツの下に履いている彼女の下着は、相当に際どいデザインのもので、ほとんどヒモに近い。
下着のラインが出ないように着けているのか、あるいは本人の好みなのかは当然俺の知る由もない。
だが、あまりに際どいヒモのサイドから、ヨウコの濃い茂みの一部がはみ出している。
それが目に入った瞬間、俺の股間は瞬く間に大きく膨らんだ。
「ねぇ、あたしばかり恥ずかしいカッコさせるのは、ズルいんじゃない? リクオ君も、早く……」
ヨウコが期待と興奮をにじませた声色で、俺にオナニーを催促した。
断れば、二度とこういうチャンスは無いかもしれない。
と言っても、何のチャンスなのか……ヨウコの股間を見つめていると、まともな思考能力が奪われていくような気がした。
妄想の中で見た彼女の肢体が、今目の前にあった。そして、ヨウコの茂み。
俺は、ノロノロとズボンのファスナーに手をかけて、それを下までおろした。
膝の上には、まだヨウコが投げたスパッツがそのまま残っている。
ドアの鍵……さっき会長が、掛けてたっけ。
ファスナーの隙間から、自分の硬直を――取り出した。
カチカチになった肉の棒が、反り返って、垂直を向いている。
ヨウコの視線が、痛いほど突き刺さる。唇が少し動いて、彼女の喉元がゴクリと動いた。