AVタイム-1
「ええっ?!ミカさんがOKしてくれたのか?」
健太郎は大声を出した。
「うん。ケンジさんも。」
「えええっ?!ケンジおじもっ?」
兼ねてから、恋人健太郎と人妻ミカとの禁断のラブシーンを見てみたいと強く思っていた春菜は、そういうシチュエーションのアダルトビデオの制作を勝手に決めた。出演者の了承をとった春菜は、龍にその撮影を依頼した。彼も快諾した。
「ケンがケンジさんの妻ミカさんを寝取る話よ。ケンは高校生の設定だけど、大丈夫だよね。」
「ル、ルナ、君は本気でそんなこと考えてるのか?」
「ケンは前向きじゃないの?」
「い、いや、そ、そういうコトじゃなくて、き、君が平気かどうかってことを、俺、」
「前から見たいって言ってたじゃない、私。それに、これはお芝居だから。」春菜はにっこりと笑った。「でも、本気で、いつものようにミカさんを抱いてね。」
「な、何だよ、『いつものように』って。そ、そんなのお芝居って言うかよ。」
そんなわけで、主役健太郎、相手役ミカ、その夫で妻を寝取られる被害者ケンジの3人によるアダルトビデオの撮影が始まったのだった。健太郎19の夏だった。
「最初のシーンはプール?春菜さん。」龍がビデオカメラを手に言った。
「うん。そうだよ。インストラクターのミカさんをケンが口説くところ。キスシーンありだから。」
「わかった。」
高校生の夕方のクラスが終わり、生徒たちは帰り支度をしていた。健太郎は水着のままプールサイドにいつまでも残っていた。
「何してるの?健太郎。帰らないのか?」ミカが言った。
「え?あ、い、いや・・・。」
ミカは健太郎に近づいた。
「ミ、ミカ先生、」
「どうした?顔が赤いよ。」
「ミカ先生、ちょ、ちょっとロッカールームまで来てくれないかな・・・。」
「いいけど・・・。」
健太郎はミカを連れてロッカールームに入った。もう他の生徒たちはみんな帰ってしまっていて、その部屋には誰も残っていなかった。
「ミカ先生・・・・。」健太郎はいきなりミカの手を握った。
ミカは少し戸惑いながらも、呆れたように微笑みながら言った。「健太郎、なに?どうしたの?」
健太郎は出し抜けにミカの身体を抱き、唇を求めた。
「え?あ、」ミカは驚いて身体を引こうと試みたが、健太郎の腕はそれを許さなかった。
無理矢理健太郎は唇をミカのそれに押しつけた。「んんんんっ!」健太郎は固く目を閉じて、真っ赤になりながらミカの柔らかな唇を吸った。健太郎の水着の前の部分は大きくふくらんで、今にもはち切れそうになっていた。
「うまく撮れた?」ミカが腰に手を当てて言った。
「なかなかいい感じだよ、二人とも。」龍がカメラのモニターを確認しながら言った。「ケン兄、本当にふくらんでるよ、前。実際に興奮してるの?」
「ば、ばかっ!」健太郎はまだ顔を赤くしたまま言った。
「キスの時、あたしが舌入れてやったからな。あっはっは。」ミカが腰に手を当てて高らかに笑った。
「次は海棠家。キッチンのシーンからね。」春菜が丸めたシナリオを振り回しながら元気よく言った。