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たねびとの歌U
【ファンタジー 官能小説】

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迷い込んだ娘達-1

その日は朝から雨なので畑にも出れず家でごろごろしてると、夕方になって玄関先で娘っ子の声が聞こえた。
重い腰を上げて玄関に出てみると、なんと娘っ子が頭に濡れた上着を被って3人も立っていた。
なんていうのかな、みんな綺麗な子ばかりだが、真中の痩せた娘っ子がわしを見るなり言った。
「お爺さん、すみません。他に家族の人いませんか?」
「いや、わし一人だよ」
すると右隣の胸が出た娘っ子が真中の子に言った。
「どうしよう。モンちゃん、近くの家ったらここしかないもん」
モンちゃんと言われた真中の娘っ子は左隣の下半身がちょっとだけぽっちゃりした娘っ子に言った。
「トンちゃん、どうする?」
言われたトンちゃんって娘っ子は落ち着いて言った。
「とりあえず、このお爺さんに相談してみたら?」
するとモンちゃんは右隣の胸の出た娘っ子に言った。
「ね、だからパピィ、あんたから説明してくれない?」
「わたしが? モンちゃんあんたが代表じゃないの?」
「事情が変わったのよ。パピィの方がお爺さんに上手に言えそうだから」
「なんなの、それって? 若い人のときだけ自分が言う積りだったの?」
「どっちでも良いけど、お嬢さんたち……」
わしは、我慢できずに口を開いた。
「あんたらはこの雨の中傘もささずにここに現れたとなると、歩いて来た訳じゃあるまい。
ブーツは履いているけど、泥水で濡れている。雨の日に履くブーツじゃないからな。
きっと車で来て、ガス欠になったか、ぬかるみにでもはまったんだろう。
で、助けを求めて来たけれど、若い男の人がいなくて、こんな年寄りが一人しかいないので、どうしようか迷っている……そんなとこかい?」
娘っ子たちはわしが喋っている間もしきりに頷いていたから全部当たっていたらしい。
「ぬかるみにはまったんです。それでどうしようかと思って」
モンちゃんがそう言ったので、わしは更に言った。
「どうしようもないよ。
雨が止んで水が退けてからならわしでもなんとかできるが、これから今夜にかけてますます土砂降りになってくるから、明日まで待つしかない」
すると3人は頭を寄せ合ってこそこそ相談し始めた。
わしはよそ見をしながら、話が終わるのを待っていた。
そしてトンちゃんという、一番クールな感じの子がわしに話しかけた。
「あのう……明日まで車の中で待っても良いのですが、体も濡れちゃったし、食事も用意してなかったので、お宿と食事をお願いしても良いですか?」
わしはトンちゃんの顔を見た。
白目がち?な切れ長の目でわしの心を覗き込むような感じだった。
こいつが3人の中で交渉係になったのかと思った。
娘っこなのになにやら断りづらい威圧感を与えると思った。わしは言った。
「泊まるといっても布団はないし、食事も碌なものは出せんぞ」
「寝袋を持っています。食事は贅沢を言いません。食べられるなら良いです」
「良いとも。ただしタダじゃあそっちも気が咎めるだろうから、形だけでも3人で合わせてこれだけ貰おうか?」
わしは指を3本立てた。するとトンちゃんは険しい顔になった。
「3万円も!?」
「0が1つ多いよ。それもないって言うのなら無理には取らないが」
するとトンちゃんは他の二人の顔を見て、頷いてから手を出した。
二人は財布から千円ずつ出すとトンちゃんに渡し、トンちゃんはそれに1枚加えたものをわしに渡して頭を下げた。
「お願いします。お世話になります」
わしはお金を受け取るとポケットに入れてから言った。
「傘は2本しかないが、今のうちに車まで行って必要なものを取りに行くと良い」
娘っ子たちが車まで荷物を取りに行っている間、わしは薪ストーブを焚いた。
戻って来た3人にストーブにあたらせて体を乾かすように言った。
そして娘っ子たちが暖を取っている間、わしは風呂を沸かした。
結構忙しいことだ。
そして3人を風呂に入れている間、豚汁を煮て、ご飯を炊いた。
「なんにもないけれど、量は多めに作ったから、それで我慢してくれ」
「お爺さんは一緒に食べないんですか」
それを聞いたのはパピィだった。
「わしは、風呂に入ってからゆっくり食べる。それから家にはテレビを置いていない。
寂しかったらそこのラジオでも聞いていてくれ。
後、寝る場所はこの居間で我慢してくれ。わしは奥の畳の部屋で寝る。
わしは9時になったら寝るから、あんまり夜遅くまで騒がないでほしい。
明日はわしは5時前に起きるが、あんたたちは7時までに起きてくれれば良い」
わしはそう言うと風呂に入った。
風呂に入っていると浴室の戸がすーっと開いてパピィがTシャツと短パン姿で入って来た。
「お爺さん、背中流しに来ました。1泊千円じゃ申し訳ないから」
パピィはTシャツの下の乳房をちょっと持ち上げる仕草をした。
 


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