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最後の贈り物
【姉弟相姦 官能小説】

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終章・最後の贈り物-15

ハル姉になら輝を託せる....

ううん....

ハル姉以外はイヤ....

ハル姉....
輝と幸せになってね!

それが私の幸せでもあるから....

このメールが無駄になる事を望んで......菜摘]



それは菜摘が送信日指定のメールサービスに入院前に申し込んでいたものだった....
「ナッちゃん....」
遥香は何度もメールを読み返した....正直言って普通の姉弟に戻った今の自分達をこれで良かったのだと思う自分がいる....そして輝も自分と同じ気持ちだから求めて来ない....そう思っていた....それを淋しく思いながらもこれで良かったのだと自分に言い聞かせた....自分が姉弟三人の禁忌な関係に引きずり込んだんだ....それを菜摘が正しい方向に戻してくれた....そう自分に言い聞かせていた.....
「何で今......」
遥香の輝に対する思いは変わっていない....しかし輝は....禁忌な関係だっただけに....一旦離れてしまうと戻るには相当な勇気が必要だった....輝から来てくれれば....遥香はずっとそう思っていた....しかし菜摘が言う通り輝から来てくれる事はないだろう....いっそこのまま普通の姉弟に戻ったほうがいいのでは....しかし自分は輝の事を....遥香の心は二つの答えの間を揺れ動いていた....

遥香はカーテンを開け窓の外を見た....いつの間にか白い物が空から舞い降りて来ていた....
「そういえば....今日はクリスマスイブだった....」
もし戻るなら今日しかない....今日戻れなかったら二度と戻れないだろう....遥香はそう思った....遥香はカーテンを閉めて
「本当にそれでいいのね!」
一回自分に聞いてみた....
「うん....」
そう答える自分がいた....
遥香は衣服を次々と脱ぎ捨て全裸になって着るタイプの毛布を素肌の上に羽織って廊下に出た。刺すような冷気が遥香を包んだ。
輝の部屋の前に立ってドアをノックしようとした遥香は少し躊躇っていた....以前..輝に告白した時は輝の気持ちがなんとなくわかっていた....だから告白出来たのである....しかし今は....輝がどう思っているのかわからないのである....もしかしたら禁忌の関係を結んでしまった事を後悔しているのかもしれない....そう思うとやはり躊躇われた....遥香にもそんな気持ちが残っていたのであろう....だから無意識のうちに着るタイプの毛布を羽織っていたのだった....これなら脱がなければおかしくないから....




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