第七章 もう一つの唇-1
「どう、よかった?」
「気持ちよすぎて、おかしくなりそうでした・・・」
「そう・・・約束はキスだけだったわ・・・あなたの体にまでキスしてしまったけど・・・」
「はい・・・でも十分です。僕はこの先、初めての・・・その・・・セックスを経験しても、今日の日のことを一番大切な思い出として忘れないと思います。そんな経験をさせてくれた綾さんには本当に感謝しています。」
彼の誠実な気持ちが私の心に流れ込む。切なくてたまらない。
「そう・・・もう少し、キスしよっか?」
「ええ!」
「ねえ。女性には二つの唇があるのを知っている?」
「二つの唇?」
「そう。一つはあなたの体にキスをしたこの唇。もう一つは、男性を受け入れる女性そのもの、愛する男性にしか見せない大切なお口と唇よ」
「綾さん。それって・・・」
「そのお口と唇でキスしたいの。いいかしら?」
「ああ、幸せ過ぎて目眩がします」
私は彼にお尻を突き出すようにしてスカートを脱ぎ、体の向きを調整し、お尻の割れ目の間が彼に見えるような角度で、ゆっくりとパンティを下ろしていった。彼が私のお尻を食い入るように見詰めている。
「見て。あなたと同じように、私の体もたっぷりと体液を分泌しているの。そんな女性の唇で、あなたのお口にキスするのよ」
彼の体が興奮で震えている。そして、私の言葉に彼は、ゆっくりと頷いた。
ソファーの上で彼を押し倒す。彼の顔を跨いで、ゆっくりとヒップを降ろしていく。私は彼の目の前、20ほどのところでヒップを止めた。
「直接見るのは初めて?」
「はい、始めてです。」
「グロテスクでしょう?」
「いいえ。とてもエロティックで興奮しています。ゆっくりと鑑賞してもいいですか?」
女性自身をゆっくりと鑑賞されるなど、とても恥ずかしいことだった。しかし、初めて鑑賞した女性自身として、私の体が彼の記憶に永遠に留まるのだと思うと、喜んで見せたいとさえ思った。
「よおく見て・・・そして永遠に忘れないで・・・」
「唇がぷっくりとしていて・・・あ、動いた。ひくひくと動くんですね?」
「ええ。あなたの言葉に反応して、締め付けてしまったのよ・・・」
「綾さんも、興奮している?」
「ええ。こんなふうに見せるのは初めてなのよ。んん、愛液が溢れてしまいそう」
「今もしっとりと濡れています。時々、お口が開いて、中が蠢いているのも見えます。
もっと濡れて溢れ出すのですか?」
「あなたの言葉で、体が熱くなっているの。おツユがあなたの顔にこぼれ落ちそうよ」
「そうなったら嬉しいです。綾さんのおツユを飲ませて下さい。」
「本当に飲みたいの?」
「はい。」
「クリトリスは分かる?」
「はい。ビデオで勉強しました。この上の部分ですよね?」
「そうよ。私は唇が厚いから少し左右に開いてもらって、クリトリスを包んでいる皮を剥いてくれる?」
「はい。触りますよ」
「いいわよ。指を使って・・・あん・・・もっと、思い切って剥いて・・・」
「こう。ですか?」
「もっとよ・・・もっと、剥きあげるの・・・そう・・・そうしたら根元を摘んで、つまみ出して・・・んあああ」
「すごい。お豆がぷっくりと飛び出しました。」
「そのお豆を指でくすぐって欲しいの。デリケートだから指をたっぷりと濡らして・・・そうよ唾液でいいわ。その指先で、そおっと、そおっと、んああああ!」
「凄い。お尻まで震わせて・・・気持ちいいですか?」
「んああ、上手! そのまま・・・はああ・・・気持ちいい・・・ん、はああ・・・おツユが溢れる。あふれるう」
「凄いですよ。触ると中がびゅくびゅくと蠢いて、なんて官能的なんだ・・・
おツユが流れ出してくる・・・ああ、こぼれます!」
「はああ、いいわよ。飲んで・・・・んああ、飲んでえ!」
「すごいすごい、こんなにとろとろと流れだして・・・これが綾さんの味なんですね・・・ああ、もっと飲みたい・・・綾さんの女性のお口にキスしたい!」
「キスしたいのね? いいわ、私も欲しかったの・・・たっぷりと味わいなさい・・・」
くちゅう!
いやらしい音が部屋に広がる。彼の目蓋に、彼の頬に、彼の鼻先に、ぐちゅぐちゅに濡れた女性の唇でキスの雨を降らせていく。その度に彼のすすり鳴くような声といやらしい水音が部屋に響く。
「おおお・・・おおお・・・おおおお・・・綾さんの匂いでいっぱいだ・・・
おおお・・・おおお・・・綾さんの溢れるもで、僕を溺れさせて下さい・・・」
「ええ、溺れさせてあげるわ。次はあなたのお口を塞いであげる。さあ、お口を開いて舌を伸ばしてごらんなさい・・・・」
彼の口元に女性の唇を当てる。
くちゅう。くちゅう。くちゅう。
彼が狂ったように舌を使う。
「ん、んああ!そんなに・・・いやあ、上手、上手じゃない!」
彼の顔に擦りつけるように尻を振る。
「そうよ。もっと舌を伸ばして・・・んああ、そこ・・・内側の粘膜を・・・
ん、んんん、いいわ・・・ぬるぬると・・・ああん、舐めてえ!」
尻を振る度に、体液がとろとろと流れ出していく。彼は音を立ててそれをすすりながら、舌を長く伸ばし、私の中を舐め上げる。
「んあああ、上手よ・・・ん、んああ、いい・・そんなにしたら・・イっちゃう・・んああ・・・
でも、待って・・・まだよ・・・もっといいことしましょう」