民宿-4
「ケン兄、まだ背中、痛い?」
「え?何でだ?」
「あたし、ケン兄を抱きしめたい。もう、欲求不満になりそうだよ。」
ケンジは押さえつけていたマユミの腕を解放した。
「ねえ、抱きしめさせてよ、お願い。」
「そっとな、そっとだぞ。」ケンジはこわごわ言った。
「うん。」マユミはそう言って上に重なったケンジの背中に腕を回した。そして最初は柔らかく彼の胴体に腕を巻き付け、少しずつ力を込めて愛しい兄の身体を抱いた。
「う・・・・。」
「痛い?ケン兄。」
「だ、大丈夫。我慢できるよ。」ケンジはそう言ってまたマユミにキスをした。
口を離したケンジの目を見つめて、マユミは言った。「ねえねえ、次はケン兄を抱きしめてイきたい、あたし。」
「そうか?続けてイける?マユ。」
「うん。まだ身体が熱い。それにケン兄、また大きくなってきてるよ、あたしの中で。」
「よし、じゃあいくよ、マユ。」
「うん。」
ケンジは再び腰を激しく動かし始めた。
「(勘弁してえな・・・・。)」ケネスは布団を頭からかぶったまま大きなため息をついた。