〈聖辱巡礼・其の四〉-29
『あの三人が駄目になったら、次はあの女の番だ……教師だから金持ってるだろうしさ、アイツの貯金は全部搾り取ってやる。あとの足りない分は、あの身体で払って貰うさ……これで納得か?』
部下達も、ようやく溜飲を下げたようで、不満を口にしてしまった事を和成に詫びた。
もちろん、和成の表情は平静そのものだ。
『……また昨日も来てたか……コイツも好き者だな』
和成は、ホテルの部屋の入り口にある防犯カメラの映像をチェックし、その中から幹恵の姿を探し出した。
次々と男を変え、若い精液を貪る色欲魔の顔を、侮蔑の眼差しで見つめていた。
『まあ、今のうちに若い男と遊んでな。もうじき薄汚いオヤジしか“相手”しなくなるんだからよ』
梨沙子を地獄に叩き落とした幹恵は、自らも地獄を見る事となる……そして、不必要に幹恵に関わってしまった女生徒達も………。
《終り》