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【寝とり/寝取られ 官能小説】

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「え、マジで? ハヤト、遅くなんの?」
「ええ。何か急な仕事の用事が入ったみたいで……あとニ時間位はかかるみたい」
「へえ〜、あいつも社会人なんかになって、すっかり社畜じみてきたなぁ」
「あの、アオキさんには、待ってて貰えって連絡あって。どうしましょう?」
「ハヤト居ないのに、俺が居てもなぁ……でも、鍋の材料買ってきちゃったし」

 夜八時。俺は、近くの運動公園の駐車場に車を止めて、ノートパソコンのモニターを見ている。
 モニターには二人、男と女が明瞭に映し出されていた。
 映っているのは、俺のアパートの部屋だ。
 何箇所かに仕掛けた薄型のカメラから、このノートパソコンに映像と音声が送られてきている。
 操作すれば、ズームまで出来る優れものだ。
 
 男の方は、アオキという俺の悪友で、敢えて就職をせずにフリーターをやっている男だ。
 女の方の名はマドカという。俺の恋人で既に一年ほど同棲している。
 アオキとは大学の同輩で、マドカは短大に進学して今は保育士をしているが、彼女との高校からの付き合いは切れることがなく今も続き、俺の就職とともに同棲する運びとなった。
 今日は久々にアオキを誘って鍋でも囲もうかと、俺が彼に連絡をしていたのだ。
 
「あの、よかったら、先に鍋始めちゃいましょうか?」
「そうだな。親友より仕事を取るような薄情者を待っていてもしょうがないわな」
「それじゃ、その材料貰っていいですか? 準備、しますんで」
「ああ、なんか悪いね。お願いするよ」


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