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【寝とり/寝取られ 官能小説】

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 二発目を終えると、アオキがマドカに口を開いた。

「なぁ、次、いつ会えるかな?」
「次って、こんな事は、今日だけで……」
「マドカちゃん、すごい気持ちよさそうだったじゃん? 俺も、忘れられないよ」
「そ、そんな、そんなこと言われても、困ります」
「俺は、ハヤトが出来ない事が出来るから、いいんだろう?」
「…………」
「カラダだけの関係でいいよ。セフレってやつ。マドカちゃんの困るような事はしないからさ?」
「でも……」
「で、次は、いつ頃会えそう?」
「…………再来週の金曜日は、ハヤトさんが、出張みたいだから」
「了解! じゃあ、あいつが帰ってくるまでに、片付けようか?」
「……はい」

 二人は、夫婦のように寄り添い、洗い物をしている。
 俺の帰りを待ちながら――――

 再来週の、金曜日か。
 俺はそう一人呟くと、ノートパソコンを畳み、電話を掛ける。
 スラックスの下で、俺の股間がこれ以上無いくらい、大きく膨らんでいた。

「もしもし、マドカか? 今から帰るからさ。アオキはまだいるんだろう? ああ、わかった、気をつけて帰るよ。じゃあ、また後でな」

 俺は車のエンジンを掛けて、サイドブレーキを下ろし、アクセルを踏んだ。
 バックミラーに少し映る自分の顔。白目の部分が、僅かに充血している。
 
 夜十時。もう辺りには、誰も居なかった。



−完−


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