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Twin's Story 10 "Cherry Chocolate Time"
【寝とり/寝取られ 官能小説】

Twin's Story 10 Twin's Story 10 Twin's Story 10 Twin's Story 10

チェリー-4

 身体の熱がゆっくりと冷めていった。真雪は龍に抱かれながら、息を整え、静かに目を開けた。
 「龍、」
 「何?」
 「とっても良かった。」
 「俺も、大満足。」
 「今日はあなたに、三回もイかされちゃった・・・・。」真雪は恥ずかしそうに言った。
 「え?そうなの?」
 「うん。あなたが舐めてくれた時と、指を入れてくれた時、そして最後。」
 「いいなー真雪は。オトコって一回きりだからなー。」
 「ごめんね。」真雪は龍の前髪を指で撫でた。「その唯一の一回、ほんとに満足した?」
 「したした。さっき言っただろ、大満足って。」龍は笑った。
 「ゴムつけてても大満足?」
 「もちろん。逆に妊娠の心配しながらじゃ、絶対に満足できないよ。真雪の身体のこと考えれば、俺がちょっと手をかければいいことだし。」
 また真雪は目を閉じ、しばらく龍の胸に顔を埋めていた。そして彼女はそのまま言った。「あたし、大人になったって実感が、あんまりない。」
 「そりゃあね。誕生日が来たからって、いきなり大人になるわけじゃないよ。」
 「あたしの身体をそうやって気遣ってくれる龍の方が、あたしより大人、って感じがする。」
 「俺はまだ子どもです。マユ姉ちゃん。」
 真雪は目を開けて言った。「セックス、上手になったね。」
 「真雪が相手だからだよ。俺、君に教えられたようなもんだ。」
 「他の女のコ、抱いてあげたことないの?」
 「何だよ、『抱いてあげた』って。」
 「龍がその気になれば、いくらでもチャンス、あるんじゃない?」
 「あのねー、真雪は俺にそうやって浮気して欲しい?」
 「して欲しくない。」
 「だったら変なこと、言わないでよ。」龍がちょっとむっとしたように言った。
 「ごめん。大人げないこと、言っちゃったね。大人のくせに。」
 「俺は、真雪以外に知りませんよ。マジで。」
 真雪は龍の頬を右手の指で撫でながら言った。「ねえねえ、龍、」
 「何?」
 「男の人ってさ、結局最後に出しちゃえば満足するんじゃないの?」
 「って女のコはみんな言ってるみたいだけど、誤解だね。」
 「そうなの?」
 「気障な話、してもいい?」
 「え?気障?」
 「セックスはフルコース。抱いて身体を重ね合うオードブル、おっぱいはサラダ、身体中を舐めるのはスープ。」
 「へえ、うまいこと言う。じゃあキスは?」
 「飲み物。経験が浅い頃は水だったけど、そのうちワインやカクテルのお酒になっていく。食事の間、何度も味わってどんどん気持ち良くなっていくんだ。」
 「すごい!いい喩え。」
 「そしてメインディッシュは挿入して果てること。」
 「セックスの余韻がコーヒーってとこ?」
 「そう、そしてこの会話がスイーツだね。」
 「龍って、詩人。あたし見直した。」
 「実はこれ、最近読んだ本の受け売りのアレンジなんだ。」
 「それでも素敵。」
 「単純に、例えば一人エッチでイくのは、そこいらの店でラーメン食べるようなもんだね。」
 「ラーメン?」
 「そうさ。食べたいと思っていきなりラーメンを食べる。そしてとりあえずお腹いっぱいになる。」
 「いいじゃない、お腹いっぱいになるんだったら。」
 「お腹いっぱいになるけど、満足しない。って言うか、充実感がない。」
 「なるほどね。」
 「俺は真雪にキスするのが大好きだし、抱きしめるのも大好き。」
 「あたしもだよ、龍。」
 「そして特に真雪のおっぱいのサラダが大好き。」
 「いつも時間掛けるよね、龍って。」
 「もう、一晩中真雪のおっぱいいじってても飽きないかもしんない。」
 「えー、やだ、そんなの。あたしが満足しないよ。」
 「わかってるって。そしてメインディッシュを食べる準備がクンニ。」
 「そしてあたしのフェラ、だよね。」
 「さっきの君のは、やばかった。」
 「そう?」
 「あと五秒、長かったら、俺、メインディッシュに進む前に食事を終わらされてた。」龍は困ったように笑った。
 「しばらくすれば、また続きを食べたくなるでしょ?龍は。」
 「だからさ、何度も言うようだけど、俺、君の口に発射するのは苦手なんだってば。」
 「気持ちいいと思うけどな。」
 「わかって言ってるの?」龍は呆れて言った。「いいの。とにかく俺は、いやなの。そうやって十分楽しんで、最後に真雪の中でイくのが、最高にいい気持ちになるセックスなんだから。だからイくのが一回だけでも大満足。」
 「男のコも気を遣ってるんだね。」
 「気は遣ってないよ。俺もそれまでの料理、たっぷり楽しんでるからね。真雪は?」
 「あたしも今龍が言った通り。抱きしめられたり、舐められたりするの、大好きだよ。一番好きなのは龍のキス。」
 「好きだよねー、真雪。どうかすると離そうとしないもんね。」
 「だから今日は特に燃えた。あなたとキスしながらイったの初めてだった。」
 「そうだっけ?」
 「そうだよ。もう最高に気持ち良かった。どっかに飛んで行ってしまう感じがした。」
 「だから最後は俺にしがみついたんだね。」
 「あたし、しがみついた?」
 「もう、息が止まるかと思ったよ。」龍は笑った。
 「龍、」
 「ん?」
 「大好き。」
 「俺も。」
 真雪はまた龍の胸に顔を埋めた。


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