卒業-14
「タケシ君ったら、カチカチじゃない。こんなにトロトロお汁も出してさぁ」
「だ、だって、さっきあんな事したばかりだし。ショウコさんだって……」
「あたしだって?」
「凄く、濡れてました」
「そうね。口でよくしてもらったから、あたしもお返し、してあげるわ」
「え、そんな、汚い、ですし」
「すぐ出しちゃ、駄目よ」
あたしは何度かその勃起を指で扱くと、おもむろに口に含んだ。
タケシがううっ、と呻き声をあげる。喉まで吸い込めそうに思ったが、意外に太くてそこまでは出来ない。
そのまま中ほどまで口に含んで、少し吸ってやった。
「うっく! も、もう、我慢出来ません!」
え、もう?
そう思った瞬間、物凄い勢いであたしの口に精液が注ぎ込まれた。
少し驚いたが、口を離さずにそのまま全てを吐き出させる。
咥えたまま、指で扱いて口で吸い上げると、タケシが気持ちよさそうに少し声を出した。
タケシの勃起がしゃくり上げるのが収まるまで待って、あたしは口をようやく離した。
精液の量は多くて飲みきれないので、そのまま芝生に出して、タケシに見せつけてやる。
「口に咥えたばかりなのに、見てよ、この精液の量……昨日も出したのにさァ」
「だって、ショウコさんにそんなことされたら、どうしても興奮しちゃって」
「フフ、気持よかった?」
「は、はい……」
「でも、もう少し我慢しないと、女を悦ばせられないわよ?」
「はい……頑張ります……」
あたしはいつまでも寝そべって余韻を楽しんでいるようなタケシを引き起こしてやった。
その日タケシはふやけた顔をして、フラフラと公園から去っていった。
最初に彼を見た時に比べて、最近はかなり普通の男の子、という感じになっていた。
体は大きいのに消えてなくなりそうな初対面の時を思い出して、あたしは少し苦笑した。
どうにもならない理由で体操を諦め、理不尽な理由で不当な暴力を受けている少年。
でも、もうすぐこの少年は、その困難を克服していくように思えた。
何故なら、彼があたしに感じた”エネルギー”を、あたしが今彼から感じていたから。