秘密の青い鳥-3
「ぅあぁっ!だっ……めぇっ!」
一際大きく喘いだ彼女は何の前触れも無くいきなり絶頂に昇った。
「はっ?!ぅっ!」
不意打ちを食らった僕は2度目の精液を吹き上げる。
(く…そぅ)
思い通りにならない……もっと彼女を狂わせたいのに、こっちが狂ってしまってる。
「んぁっ……あ……あぁ」
ぐてんと弛緩した彼女の中で2度目の復活を始める僕の肉棒……それからは無茶苦茶になるまでお互いを貪りつくした。
果てても果てても治まらない欲望、何度でも勃ちあがる僕と受け入れる彼女。
気がつくと外はすっかり暗くなっていた。
ホテルに着いたのは確か昼前だったはずだが……。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
ベットの上で2人共ぐったりして荒い呼吸を繰り返す。
全身汗だく、窓も熱気で曇っている。
「はぁ……絶倫か?」
彼女は長い髪を掻きあげ、うつ伏せの姿勢で聞いてきた。
僕は仰向けのままで顔だけを彼女に向ける。
「いえ……こんなのは……初めてです……相性が良いんですかね?」
「ああ、そうだな」
彼女はとろんとした表情で自分の秘部に手をやり、溢れ出ている液体を掬った。
それをうっとりと見つめた後、ぱくりと口に含んで笑う仕草に、僕の肉棒は何度目か分からない復活を遂げる。
「……やめて下さいよ……どんだけ煽るんですか?」
僕は彼女に覆い被さって剥き出しの肩に唇を落とした。
「ふふふ……そうだ、名前を聞いてなかったな」
そういえばそうだ。
「△△大学の助教授、山本 晴樹(ヤマモト ハルキ)です」
肩をぺろんと舐めながら答えると、彼女はガバッと勢い良く振り向いた。
「晴樹?!」
振り向いた彼女の顔は驚愕と歓喜が混じった複雑な表情。
「うわ?!」
ぐりんとひっくり返された僕に股がった彼女は、両手で僕の頬を挟んでまじまじと穴が空く程見つめる。
「はあ……晴樹です」
「山本……山本医院の?!」
「良くご存知で……父と知り合いですか?」
僕の父親は病院の院長……何かの拍子に会う事もあるだろう。
「ふふ……あはははっ!大きくなったな、晴樹」
おや?子供の時に会った事があったのか?
ん?待てよ?正木塔子?……塔子……。
「うわあぁっ?!」
頭の中で全てのピースがカチリとはまった瞬間、僕は驚愕のあまり跳ね起きた。