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中は、温かいのよ〜美菜子の場合
【熟女/人妻 官能小説】

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洗濯物は乾くけど-1

 崇男が出張から戻ってきた翌日は洗濯物が多い。幸い、今日はよく晴れている。少し冷たいが風も吹いているので、乾きも早いだろう。それも、ベランダに干せば、の話だ。美菜子は干されるばかりの洗濯物を洗濯機から取り出す。

「よいっしょ、と」

 篭をベランダに運び出した美菜子はう〜んと伸びをして辺りを見渡した。

(3人・・・かな・・・)

 美菜子は、お洗濯が大好きだ。しわくちゃの汚れ物がきれいになる。洗剤達の色んな香りをその日の気分で選ぶのも好き。乾いた洗濯物を畳むときには、その香りが部屋中に広がる。でも、一番好きなのは干す時だった。ベランダに出てきた美菜子を、鑑賞する人物がいる。日に依って人数はまちまちだが、欠かさず見ているのは2人。そのうちの1人はいつも一番乗り。
 自動車の通れない細い路地を挟んだ、お向かいのレトロなアパート。ベランダもない北向きの窓のひとつは、美菜子が洗濯籠を運び出すと同時にガラガラッと派手な音を立てて開く。1階にある、その暗い窓の中に見えるのは、胡座をかいた男の下半身だけ。ズボンと下着をずりおろし、露出させた性器が美菜子を見上げている。2人目はおじさん。メタボ気味の身体を揺すりながら立派なお宅の二階窓の中で、脚立に据えたビデオカメラを操作している。定年後のお楽しみみたい。ただの盗撮マニアかしらね。それと、時々見掛ける、少し離れたマンションの男の子。中学生っぽい不登校の少年。少しだけ開いたカーテンの隙間で真っ赤な顔をしてこちらを見ている。午前中の早い時間でも、人って結構いるものなのね・・・。

(あ・・・)

 レトロアパートの住人が、珍しく顔を出して見上げている。ボサボサの髪の間から覗く瞳。無精髭に縁取られた厚目の赤い唇が艶かしい。三十前後だろうか。勤め人ではなさそうだが、どこか余裕を感じさせる。実は売れっ子の作家さんなのかも知れない、と美菜子は勝手に思っている。
 顔の下で揺れる赤黒いぺニスを美菜子に見せつけるように扱き、男は唇の端を歪める。美菜子は男に尻を向け、崩れるように跪いた。

(見て・・・)

 洗濯物を取る振りをして尻を突き出す。短いとは言え、スカートは履いているので、下から見なければパンティが見えることはないだろう。

(あなたの、好みかしら・・・)


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