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中は、温かいのよ〜美菜子の場合
【熟女/人妻 官能小説】

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コンビニの遊び方-2

“携帯・・・教えて?”

「え・・・?」

 振り返ろうとした瞬間、男の手が乳房を覆った。膨らみに指を食い込ませたところで割り込み客が居なくなり、美菜子は弁当コーナーに進む。男の手はするりとセーターから去った。

(誰にも気付かれなかった・・・?)

 乳頭が疼き始める。弁当を見つめて考えていると、身体を掠めるように伸びてきた腕が美菜子の目の前の弁当を取った。呆気に取られているうちに腕は弁当を3つ持ち去り、“失礼”と言った男はレジに向かった。

(なんだったのかしら・・・)

 美菜子が会計を済ませてコンビニから出た時には男の姿は見えなかった。乳房の疼きが下腹部に広がる。布越しに感じた、柔らかな肉棒のたっぷりした質量。背中に残る男のプレッシャー。近所の道を歩いているだけなのに、内腿がぬるぬるしてくる。人の身体に火を着けといて居なくなるなんて。部屋に戻ったらしちゃお・・・。角を曲がったらアパート。歩くスピードを上げる。そして、角を・・・。

「よっ!」

 ぽんっと肩を叩かれて振り向くと、コンビニの男。

「え・・・?」

「携帯、携帯」

 男の手が美菜子の胸元で催促するように動く。呆然と男を見上げながら美菜子が手提げの中から携帯を取り出すと、男はすっと携帯を取り上げた。

「あ、あの・・・」

 人の携帯を我が物顔で操作している男の顔を見る。どこか“作家さん”に似ている気がするのは、そろそろ散髪に行った方がいいんじゃないかと思える髪のせいだろうか。男が無造作に前髪を掻き上げる。日に焼けた皮膚は“作家さん”とは似ても似つかない。太い眉と長く濃いまつ毛も違う気がする。大きめの厚い唇は黒ずんでひび割れている。リップクリーム、塗らないの?私のを貸しましょうか?それとも・・・。

―ピッ、ピリリリッ・・・

 すぐ近くで聞き馴れない電子音がして男はもう片方の手にあった携帯を覗き、よっしと拳を握る。

「はいっ。ありがとう。電話する」

 ぼんやりしていた美菜子の手に携帯が押し付けられる。

「あー、そんな顔するなよ。キスしたくなっちゃうだろ」

 そう言って美菜子の乳房をセーターの上から指先で突っつく。

「あ・・・」

 “こんなところで・・・”美菜子が後退りすると、男も後退りしてニコッと微笑む。

「あとで、ね」

 踵を返した男が背中を見せて来た道を戻っていった・・・。


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