洗濯物は乾くけど-2
美菜子は洗濯物を捌きながら尻も振る。竿に掛けるために立ち上がって“作家さん”をチラッと見る。
「あっ・・・」
いつも窓の中で胡座を掻いているはずの“作家さん”が立ち上がり、片足を窓の縁に掛けてぺニスを突き出すように扱き立てている。レトロアパートは路地との境に2m超の薄汚れたブロック塀が聳えている為に、“作家さん”の大胆な行動は美菜子にしか見えない。美菜子は今日の下着に黒い“ひもぱん”を選んだ。ひもは秘裂に食い込み、はみだした肉ビラが“作家さん”には見えているのだろう。
「見えてるの・・・見られてるの・・・アソコ、アソコが・・・」
美菜子は立ったりしゃがんだりを繰り返し、濡れていく秘裂を“作家さん”の為に披露する。洗濯物が半分ほど竿にかけられた頃には、美菜子は太腿の内側まで淫汁でぬるぬるにしていた。
「はぁぁ・・・」
セーターを隆起した乳首が押し上げているのに、美菜子はベランダの桟に乳房を乗せて胸を突き出す。
(見えないんだから、大丈夫よね・・・)
美菜子は胸元を覗いたが、オフタートルの襟から見えるのは白い豊かな膨らみと深い谷間だけで、隆起している乳首までは見えない。“作家さん”は窓から身を乗り出すように、美菜子を見上げていたが、おじさんはビデオカメラを覗き込み、少年は目を見開いているだけだ。
(結構、見通しがいいのよね・・・)
遠くに見える幹線道路を無数の車が走っている。近くはないが、マンション群もあるし、こじんまりした住宅も・・・。いくつの窓が、見えるのだろう。迂闊なことをして、警察沙汰になどなりたくない。
「おぉぉっ!」
美菜子が声のした方を見ると、“作家さん”が肉棒の先端から精液を迸らせるところだった。
―ドビュルルッ!
白い粘液が宙に躍り、ブロック塀の向こうに消える。ビュッビュッと飛び散る精液に美菜子が魅入る。“作家さん”は射精が終わってもぺニスを扱き続け、美菜子が無意識のうちに舌舐めずりするのを見ていた。“作家さん”がにやりと笑うのを見た美菜子は慌てて残りの洗濯物を干しに掛かった。