緊縛プレイ編-1
とある日の夜。だいぶ彼女も性交に慣れてきたころ…
俺は思い切って彼女にこんな提案をしてみた。
「…たまには性交の仕方変えない?」
ベットの中で、彼女に抱きつきつつ言うと彼女は「たとえば?」と聞いてきた。
「縛られてみるとか。もちろん、俺じゃなくてお前が♪」
俺が笑顔で言うと、彼女は呆れたような少し驚いたような顔をした。
「…つまり…君は私を縛りたいと?」
「うむ、抵抗できない状態であんなところとかこんなところを責めまくったらどんな可愛い声を漏らすかと…ふふふ…」
「っ…よ、よるな変態!」
顔を真っ赤にしながらベットから飛び上がり、彼女は俺から離れた。というより、部屋の隅まで逃げた。
俺はそんな彼女に近寄り、腕を掴み自分の方へ引き寄せて抱きしめた。
当然彼女は「離せぇ!」とじたばたするが、そのままきつく抱きしめて耳元でこう囁いてやる。
「卑猥な言葉を連呼する真菜ちゃんよりは変態じゃないけどなぁ?」
「う…も、元はといえば君が言わせたんでしょ!」
まぁ、どんなことがあったかは読者の皆様のご想像にお任せするとして…。
顔を真っ赤にしながら「馬鹿!」とか、「変態!」とか大声で叫ぶ彼女の肩を不意に掴み、真面目な顔で見つめる。
すると彼女は急に黙った。
「…な、なによ…」
驚く彼女に、俺は優しくキスをしてやった。こうすれば大体は大人しくなる。
「んっ…」
ほら、黙った。さっきまでじたばたしていたくせに、スイッチが切れたかのように大人しくなった。そんな彼女の胸にゆっくりと手を伸ばしていく。
「…あっ…だ、駄目…」
頬を赤く染めながら彼女がそういうと、俺はくすりと笑みを浮かべて手を彼女の髪へと移動させた。そして一言。
「髪の毛にゴミついてた」
髪についていた小さなほこりをとり、彼女に見せる。彼女はそれを見て驚いたようなほっとしたような顔をした。
「…っ…」
「んで、何がだめなのかな?真菜ちゃん」
「う…」
「あっれ〜?もしかして期待した?悪い子だなぁ…そんなに襲われたい?
変態さん♪」
「う、うるさいうるさい!ていうか今のは完全に手が胸に向かって…
っ…馬鹿…」
少し悲しそうな、残念そうな顔をしてそっぽを向く彼女。そんな彼女の顔を見て、つい悪戯心がわいた俺は不意に彼女をこちらに向かせ、少し強引に彼女の唇を奪った。
「っ…!?んっ…」
さっきの優しいキスとは違う激しいキスに彼女は戸惑いながらもいつものように受け入れ、舌を絡める。
「仕方ないなぁ…今度は真面目に責めてやるよ」
今度は真面目にそう耳元で囁き、彼女の頬を優しく撫でる。
そしてそのまま唇から下へ…
服のボタンに手を掛けると、彼女はびくっと身を硬くした。
そんな彼女の表情を楽しみながらゆっくりと時間をかけて、焦らすように一つずつ服のボタンを外していく。
「…っ…じ、焦らさないでよ…馬鹿…」
「…じれったいなら自分で脱げば?」
少し意地悪してやろうと、俺は彼女を離れさせ「ほら」と自分で服を脱ぐように指示した。彼女は顔を赤らめながらも、自分から服を脱ぎ始めた。