キングサイズのベッドの上で<後編>-4
「んはぁっ………… だ…… め…………」
これが体中に電気が走ると言うヤツだろうか。
まるで全身の神経がそこに集中したかのように、
ビクビクと腰を震わせては身体の感覚が麻痺していく。
「あぁっ………… そ、それ以上は…… はぁっ……」
「でも男と違って………… 一度イけば終わりってわけじゃないだろ?」
「やぁっ…… そんな意地悪言わないでっ んっ……」
「意地悪なんかじゃないさ………… 姉ちゃんを気持ち良くしてやりたいだけだよ…………」
舌先で何度も転がしては、すぼめた唇でキュッとそれを吸い上げる隆。
乳首にされてる時なんかとは違う、
比べものにならないくらいの刺激に私は、
大きく両足を拡げたまま、淫らに何度も腰をひくつかせていた。
「お、お願いっ ホントにもうっ…… あっ…………」
「じゃぁ…… 俺のもしてくれるかな?」
隆の言葉に何度も頷く私。
すると隆はそっと唇をはずし、ベッドに背をつけたかと思うと、
大の字に寝転がっては私の身体を後ろ向けに跨らさせた。
「え? な、なに? どうすればいいの?」
戸惑う私の足を拡げさせたかと思うと、
そっと股間に顔を埋めてはまた、そこに舌を当てる隆。
「やっ…… ちょ………… んんっ…………」
私は隆の顔の上で身震いしながら、
そっと身体を前に倒すと、
目の前にある反り上がったアレを見つめては、
ゆっくりとそれを口の中へとふくみ始めた。
シックスナイン──男女がそれぞれの性器を刺激し合うオーラルセックス。
知識だけはもちろんあったけど、いざ経験してみるとその恥ずかしさは尋常じゃない。
顔の上で大股を開いているだけでも恥ずかしいと言うのに、
おそらく性器はもとよりおしりまで丸見えなわけで、
なのにそんな事を考える余裕も無くなるくらい、激しく舌で刺激されているのだから…………
「はぁっ………… やっ…… んっ…… んんっ…………」
恥ずかしさを隠すように、必死で隆のアレを舐め上げる私。
根本を絞りながら、すぼめた唇で何度も茎を擦り上げ、
口内では執拗なまでに舌を絡め上げる。
すべては隆に教えられた通り、
隆にだけしてあげられる隆を悦ばすためだけに憶えた行為。
「くっ…… 夏樹姉ちゃんの舌…… 気持ちいいよ…………」
隆が悦んでくれると、私もまた嬉しい。
悦ばれれば悦ばれるほどに、もっと気持ち良くしてあげたいと思ってしまう。
隆もまた私と同じ気持ちなのだろうか?
さっきまでとは打って変わり、
私の動きに合わせるように、その舌の動きは激しさを増している。
「んんっ…… 隆っ………… ホントに私もうっ…………」
「いいよ? むしろイって欲しいんだよ?」
「だ、だって…… こんな恰好でっ………… はぁっ……」
両手で私のおしりをきつく握る隆。
けれどそれを跳ね除けんばかりに私の腰はビクビクと痙攣している。
「姉ちゃん…… 我慢してるだろ? おしりがヒクヒクしてるよ?」
「やぁっ…… い、言わないでっ…… んっ…… 駄目っ………… もうホントに……」