お仕置きの時間-1
「痛っ〜〜」
「最っ低!!」
鼻を押さえてしゃがみこんだピアニストを、肩をいからせ睨んでいたグレーテルだが、その身体がビクリと強張った。
「……たまには、お仕置きが必要みたいだね」
起き上がったピアニストが、繊細な口元をニヤリと凶悪にゆがめる。
「きゃっ!」
避けようとしたが、おそかった。
四方八方から伸びてきた白い触手が、グレーテルの手足に絡みつき、動きを封じる。
ゆったり近づいたピアニストが、愛しそうにグレーテルの頬をなであげた。
「ああ、でもお仕置きにならないか。グレーテルはイジメられるとビショビショに濡らして喜んじゃう変態さんだし」
「そっ!そんな事、あるわけ……」
「期待していいよ。今日はうんと酷くしてあげるから」
兄のものである顔が、とても嬉しそうに残酷な笑みを浮べる。
その笑みに答えるように、触手たちがいっせいに動き出した。
「やぁああ!!」
新たな触手がつぎつぎと伸び、グレーテルの身体をまさぐり出す。喉や胴体にも巻きつかれ、窒息しそうな苦しさに、顔が歪んだ。
「あぐっ!」
酸素を取り込もうと大きく開いた口に、触手の一本がねじ込まれる。
「ぐっ、んぐっ!」
粘つく白い触手は、ハチミツを溶かしたホットミルクのように甘い。かと言って、息苦しさや屈辱感が減るものでもない。
「ふ……ぐ!!ん、ぐぐぐ……」
喉奥まで激しく突かれ、苦しさに涙が溢れる。
それなのに、乱暴に口の中をかき回されるほど、グレーテルの目はトロンと蕩け始め、おなかの奥が熱くなる。
苦しくてたまらないのに、気付けば舌を動かして必死に粘液をすすり飲み込んでいた。
「は、はむ……んく……」
他の触手たちも、グズグズしていなかった。喪服のごとき黒いドレスをビリビリに引き裂き、ミルク色の白い肌へ、ぬめぬめと這い回る。
ほとんど無きに等しい胸の先端は、薄いピンク色で慎ましやかに飾られている。
胸元を締め付けていた触手が二本、先端の形を変えた。イソギンチャクのような無数の細かい糸状に別れ、小さな乳首を包むように覆いかぶさる。
「んっ!んーーーーっっ!!!!」
口を犯されながら、グレーテルがくぐもった悲鳴をあげた。
柔らかく細い糸たちは、すでに立ち上がっていた乳首をせっせとしごきあげ、粘液を塗りこめる。
何本かはさらに細くなり、乳頭の小さな穴にねじ込み、粘液を体内に直接注入しはじめた。平らな胸が わずかに膨らみの量を増し、溢れ出した粘液が細い身体を伝って流れる。
「ふぅんっ、んーーっ!!」
「アハハ!ミルクが溢れてるみたいだ」
ピアニストが真っ赤に蒸気したグレーテルの頬へ軽く口づけ、触手を口から引き抜くと、艶めいた喘ぎ声がほとばしる。
「あっ!ああんっ!!んひゃっ!あ、あ、らめぇっ!!」
ビクビク身体を震わせるたび、真っ白いツインテールが左右に揺れる。
「グレーテル、これくらいでイっちゃ駄目だよ」
底意地悪い目をしたピアニストが促すと、触手ったちが小柄なグレーテルの身体を宙に持ち上げた。
ボロボロになったスカートを引きむしり、膝を曲げて大きく左右に足を開かせると、純白の下着がヘンゼルの目の前に突き出される。
中央の色が変わっている部分を少年の指がなぞると、湿り気をおびたいやらしい音がした。
触手はそこにまだ触れていないので、グレーテル自身が溢れさせた体液なのは、一目瞭然だ。
「相変わらず、いやらしい体してるよね」
「ひゃぅん!あっ!あっ!」
ぐにぐにと下着の上から擦られ、グレーテルの喉が反り返る。
「ぐちゃぐちゃになってるよ。触手に口と胸を犯されるのが、そんなに気持ちよかったんだ?」
「ち、ちがっ……ああああん!!」
下着の隙間から指を差し込まれ、更に大きな悲鳴が上がる。
つるりと無毛の幼い性器は、肉の厚みもほとんどない。その薄い淫唇の少し上、一番敏感な豆を二本の指で摘まれ、おもいきり引っ張られたのだ。
「あ、あああああ!!!」
痛みに泣き叫びながら、小さな身体が痙攣し、同時に勢いよく噴出した蜜が、下着の中にたっぷり吐き出される。
どろどろになった下着を触手が引きちぎると、愛液にまみれ蕩けきっている花弁が、ひくひく震えていた。
濃い桃色に色づき、わずかに開いている淫唇から、透明な蜜が糸を引いて滴り落ちる。
「はぁっ……はぁ……」
「いっぱい出して、気持ちよかった?可愛いグレーテル……もっと良くしてあげる」