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裏切り
【熟女/人妻 官能小説】

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喧嘩-1

時計を見ると23時をまわっていた、孝治を特に興味をもってはいなかったが、ボーっとテレビを眺めていた、最近人気のお笑い芸人がなにかやってるな・・・なんて感じだった。

また時計を見て、さっき見てから45秒しかたっていないのを見て、何してんだろ・・・と感じながら、イライラする気持ちを抑えられない、

台所に立ち、ビールを探したがさっき飲んでしまったのが最後だった。

24時をまわって、「まったく・・・」と独り言をいいながらソファーで座っていると、ガチャガチャと玄関で音がした。

「ただいまー」

「おい、何時だと思ってるんだ!」と最初から喧嘩ごしになってしまう、

「何時って、お店が終わるの23時でしょー、片付けとかしてるとこんな時間になるのよ」

「お前まさか・・・他の男と・・・」と自分のことを棚にあげて追求する

「何言ってるの?仕事でしょ・・・」

「仕事・仕事って・・・」

「私だってこんな仕事したくないわよ、好きでしてるんじゃないわよ」だんだんヒートアップしてくる。

「じゃあ辞めれよ!!」

「なんで・・・なんで、そんなこと言うのよ・・・あなたが働いてないからでしょー」

全くその通りだった。

「どうやって、家賃払うの?ご飯だって、光熱費だって・・・どうしたらいいの?」と涙ぐんでいる。

「私だって、気持ち悪いおじさんと好きでもないお酒なんて飲みたくないよわ!」と怒鳴って部屋を出て行った・・・

あたっているだけに何も言えない・・

自分自身に余裕がないと心まで狭くなっていくのかと・・・自問自答し、大きなため息をついてソファーに腰を下ろした。



「バタン」ドアを閉めで床に座り込んだ、孝治の言葉がショックだった。

「本当・・誰の為に頑張っていると・・・おもってんの・・・」と孝治の言葉を思い出すと涙があふれ、「私だって・・・私だって」と悔しさがにじむ。

付き合った当時は優しくって・・・私を大切にしてくれた・・・

もう、昔の日々に戻れない・・・戻れそうにない・・・そう感じていた。

何もかも投げ出して逃げてしまいたい・・・

一人でいると悲しくなってしまう、携帯電話を取り政へ発信した。

7コールで政が電話に出た「政ー何してたのー」とあえて元気な声をだした

「風呂はいってた」とちょっと無愛想だ

「じゃーもしかして・・・は・だ・か」とおどけて見せると

「服着て風呂はいらないだろー何かよう?」

「いやーランチね。来週の木曜ね。よろしくー昼あがって、ランチしょー」との誘いに

「了解」と帰ってきた、これでも可なりの勇気を振り絞っての誘いだったので内心ほっとした、そして他愛もない話をし電話を切った後、政への気持ちが強くなってくるのを感じた、なんであんな年下の子供に・・・と考えても自分では解らないが大きな元気をもらった気がして明日また頑張ろうと思え、

「よし」と独り言を言いながら寝る準備を始めた。


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