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最後の贈り物
【姉弟相姦 官能小説】

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第2章・心から結ばれた三人の姉弟-2

菜摘が言った事....それは遥香もなんとなく感じていた事であった....しかし輝と菜摘の関係を知ってからは輝は菜摘の事を......遥香はそう思っていた....菜摘の口から輝は遥香の事を......だから抱かれて....そう言われてもそう簡単にいく問題ではなかった....輝と一つになりたい....そう思う気持ちはあるが前に踏み出せなかった....
遥香が夕食の後片付けを終えて部屋に戻ろうとした時、輝が部屋から降りてきて冷蔵庫の麦茶をグラスに注いで口にした。
「飲み終わったグラスはシンクの中に入れておいてね!」
遥香はわざと明るく声をかけた。
「うん.....」
輝は元気なく答えた。
「どうしたの?最近元気ないけど....悩み事でもあるの?」
「..........」
「輝も....もう大人になったんだから....悩み事の一つもない....そんな事ないと思うけど......いろんな事に悩む事で成長するんだから....あまり深刻にならないでね!」
遥香は笑顔で輝を見つめた。
「ハル姉ちゃん....」
「悩み事が自分一人で解決出来ないなら誰かに相談しなさいね!私じゃ頼りにならないだろうけど....ナッちゃんもいるしお父さんやお母さんもいる....家族に言い辛い事なら友達がいる....匿名がいいならネットだってある....とにかく殻に閉じこもらないでね!....誰かに悩みを聞いてもらうだけでも違うものよ!」
「うん.......」
「それじゃ....おやすみ!」
遥香はそう声をかけてキッチンを出た。
「待って!ハル姉ちゃん!話し....聞いて欲しいんだけど.....」
キッチンを出た遥香を輝は慌てて呼び止めた。
「いいわよ!私で良ければ!」
遥香と輝はリビングに行きソファーに座った。
「あのね....実は僕....二人の女の人を好きになったんだ......」
輝は遥香と菜摘の事を好きになっていた....好きになってはいけないのに....しかも二人同時に....もしかしたら自分はおかしいのではないか....姉を恋愛の対象として見ている事自体が異常なのに....しかも二人の姉を同じ位好きになるなんて....輝は菜摘と結ばれる度に菜摘に惹かれていき....遥香への思いを募らせていった....そんな自分に悩んでいたのだった....遥香に好きだと告白するなんて出来るわけないので状況だけを聞いてもらうつもりだった....フタマタをかけて叩かれていた芸能人もいたので自分も同じだと遥香が知れば軽蔑され嫌われるだろう....そうなれば少しは悩みも軽減出来るかもしれない....そんな甘い考えがあった....かといって菜摘と結ばれるのも問題なのだが....
「それって....フタマタをかけているって事?」
「そういうわけじゃないけど....」
「えっ?それってどういう事?」
「僕....告白してないから.....」
「えっ....告白してないって....どうして?」
「どうしてって聞かれても.....」
「そうよね....告白出来ないから悩んでいるだよね....」
「うん.....」
「そっかぁ.....」
それからしばらく沈黙が続いた。
「告白出来ないのは....やっぱり....フラれるのが怖いから?あっ....言いたくなかった言わなくてもいいのよ!」
「フラれるのは別に怖くないけど....その後今までのような関係でいられなくなるんじゃないか....そう考えると......」
「輝の好きな人ってそんな人なの?」
「うぅんと....違うと思うけど....ただ僕の好きな人は....好きになってはいけない人だから....」
「えっ....もしかして....二人共?」
輝は静かに頷いた....
遥香は確信した....輝は自分と菜摘の事が好きなのだと....しかし菜摘のように自分から誘う事は遥香からは出来なかった....


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