パンドラの匣-6
ユイのももの上の手を、奥にずらした。奥というのは、もう制服のスカートの内部だ。
すべすべした感触が、奥に行くほど柔らかく艶かしい感触に変化していくように思えた。
ユイの手の動きがそれにつれて激しくなった。
俺のパンツ越しに、何かを確かめるようにユイの小さな掌が包み込み揉みしだいてくる。
ユイの息がほんの少し荒くなっている。俺の掌が、スカートの奥のショーツに触れた。
ユイが口を開けて、ほんの少しだけ声を出した。隣にいる俺に聞こえる程度の声だった。
開けた口からのぞく舌が、生々しく見える。俺のものが、大きく膨らんできた。
「は……駄目だな、ここじゃ、声出ちゃいますね」
「お前、俺にこんなことして、分かってるんだろうな?」
「そうですね、わたしの掌の中でおっきくなって、ドクンドクンしてますもんね」
ユイの掌が、まだ俺の硬直したものを包んで微妙に擦っている。
彼女は満足そうに俺を見つめて、俺の中で膨らんだ性欲を確かめているような気がする。
俺の掌は、彼女の内ももに置かれたままだ。
このままで、これ以上のことはしようがない。軽い欲求不満の状態を作られていた。
「ユウジさん、このままじゃ、物足りないですよね?」
「……ああ」
「じゃあ、わたしがあの多目的トイレに入りますから、間をおいてユウジさんも来てください」
俺が何か言う間もなくユイは立ち上がり、何事もなかったようにそこに向かった。
その途中で、ほんの少し俺の方を振り向いて、艶っぽく見つめた。