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夕焼けの窓辺
【その他 官能小説】

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第2話-8

一見いつもと変わらない微笑、だが挑発的な彼の瞳。
まるで魔法の呪文のように、引き寄せられるように、英里は圭輔の元へと歩いてゆく。
すぐ傍まで行くと、前に座るように言われた。
彼の言われるがままに従うと、圭輔は後ろから英里の体を抱き締める。
英里の体に後ろから圭輔の体重が掛かって、身動きが取れない。
素肌が、触れる。皮膚に掠める吐息が熱い。
「今日は、英里と俺は、ただの男と女だからな」
無言で、英里は頷いた。
自分から言い出したのに、情けないほど緊張していて動けない、声も出ないのだった。
「…恥ずかしい?」
こくりと、また彼女は無言で首を縦に振る。
「じゃあ、このままでいいよ」
背を向けた姿勢のままで、英里を自分の膝の間に座らせると、圭輔は片方の腕を彼女の腰に回す。
余った方の手は、タオルの上から軽く英里の胸の上に重ねられる。
「あっ…」
驚愕と羞恥で、英里はか細い声を上げる。
ゆっくりとタオルの上から胸の膨らみを摩っていると、英里の肩が小刻みに震える。
そんな彼女の初な反応が可愛かった。
長い髪を片側に払って、圭輔は現れた白いうなじに口付けた。
何度も口付けて、さらに髪を掻きあげて、耳元に唇で触れる。
耳に圭輔の唇が触れた瞬間、英里は艶を含んだ声を上げてしまう。
圭輔は、耳が英里の性感帯の一つであることを悟ると、唇で耳朶を挟んで軽く舐めた。
英里の意識が耳に囚われている間に、タオルの隙間に手を滑り込ませる。
柔らかい彼女の胸の感触が、圭輔の手に直接伝わる。
手の平全体で胸を包み、痛くない程度に少し強く揉みしだくと、少女特有の熟れきっていない、堅い芯のようなものが感じられた。
腰に回していた方の腕も胸に持っていき、彼女の両方の胸を同時に責める。
彼の手の動きによってタオルがはだけて、彼女の胸元が露になる。
ちょうど、彼の手にすっぽりと自分の胸が覆われているのを見て、英里は頬を赤く染めた。
「英里、綺麗だ…」
視覚的な刺激が追加されたせいか、彼女の胸を愛撫する手が俄かに激しくなる。
彼女が微かな喘ぎ声を漏らすだけで、圭輔の情動は高められる。
「せんせ…ッ、うぅん!?」
英里が声を上げようとした瞬間、顔を上に向かされ、強引に唇を塞がれた。
圭輔の舌が英里の唇を割り開き、口腔内を掻き回す。
舌が絡み合って、淫らな水音を奏でる。
「今は、教師じゃないって言っただろ…?」
圭輔は微笑んでいるが、どことなく瞳に妖しい光が宿っている。
両胸を大きく揉みしだきながら、親指と人差し指で乳首を摘み、その先端を捏ねる。興奮で尖ったそこは敏感で、あまりの快感に、英里ははしたなく漏れる喘ぎ声を抑えられない。
彼女の反応を見て、そろそろかと、圭輔はゆっくりと下半身に手を伸ばす。
ギリギリのところでタオルで隠されたその部分にまたそそられる。
ぴっちりと閉じられた太腿に、圭輔は軽く手を滑らせる。
すべすべとした滑らかな肌の感触を味わうかのように、手を往復させた。
英里の体に、それが快感と呼べるかわからないが、ぞくぞくとした刺激が走る。
力んでいた足が、徐々に緩んでゆく。
その隙間に、圭輔は片手を差し込んで、割れ目の上をなぞった。
「あぁっ!そ、そこは…!」
彼が思った通り、英里の秘部は、既に潤み始めていた。
溢れ出た蜜は、下のタオルを濡らしている。
圭輔は、わざと音を立てるように、割れ目を人差し指と中指で何度も上下させる。
「いやっ…、こんなの…!」
英里が助けを求めるように、後ろを振り向いて圭輔の顔を窺う。
好きな人に抱かれるというのは、こんなに生々しくて恥ずかしい事をするのだと、情事に疎い英里はようやく実感し始めた。
快感で、潤んだ瞳、火照った肌が艶かしい。
しかし、彼は手を止める気配はない。
「ここの音、聞かれるのが恥ずかしいのか?」
「は、はい…」
いつもはクールな英里が、こんなに顔を赤らめて自分に訴えかける様が可愛くて、圭輔はつい意地悪したくなってしまう。
「でも、英里が感じてる証拠なんだから、仕方ないだろ?そんなに恥ずかしいなら、英里の声で隠せばいい」
そう言いながら、上辺の突起を指で挟んで軽く引っ張る。
「ふあぁぁぁ…っ!」
突然の感じたことのない刺激に、英里は身を捩って、あられも無い声を上げてしまう。
「可愛いよ、英里」
感情が昂ぶりすぎて、彼女が零した一筋の涙の跡を指で優しく拭いながらも、下半身を弄る手は止めない。
人差し指の腹で突起を擦ると、英里は間断なく声を発し続ける。鋭い刺激が全身を駆け巡る。
タオルの下で蠢いている圭輔の手…その中の様子を想像するだけで、英里はますます感じてしまう。
まるで自分の下半身に全神経が集中しているかのような感覚に襲われた。
圭輔が指を動かす度、自分の中から熱いものが溢れ出て、何も考えられなくなってしまう。
こんなところ、今まで自分で触れた事はなかったし、こんなに濡れる事も知らなかった。初めての事ばかりで、頭がついていかない。体の刺激のみに過敏に反応してしまう。
突然、圭輔の指が離れる。
絶え間なく降り注ぐ快感から逃れて、英里は軽く息を吐くと、突然ぐっと両足を開かされた。
「やっ、いやっ!何するんですか…!?」
膝の下から腕を回して、抵抗する彼女の足を強制的に閉じられないようにする。
巻いていたタオルはもはや何の役目も果たしておらず、辛うじて腹部の辺りを隠しているだけに過ぎなかった。
「英里が全部、見たい…」
耳元で、静かに圭輔が囁く。深く、落ち着いた声だった。
その声は火照った英里の体と心にものすごい早さで浸透する。
「だって、そんな…」
英里は困ったように瞳を忙しなく動かす。
「まだ、恥ずかしいのか?…英里は、こんなに綺麗なのに…」
乱れた英里の髪を再び払うと、上気して汗ばんだ肌が現れた。


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