〈聖辱巡礼・其の三〉-9
『これで大事な精子は零れないな』
『わぁ、お前は鬼!鬼だな!』
何時間も続いた輪姦は、ようやく終わりを迎えた。
昨日のように体力の尽きた幹恵は、グッタリとしたまま荒い呼吸を繰り返すのみ。
そんな幹恵の股間には、まるでパンティーを模る(かたどる)ようにガムテープが貼られ、一切の通気すら遮断されていた。
『さあて、スッキリしたし“豚”を帰してやるか?』
男達は再びジャージを着せて布の袋を幹恵の頭に被せ、軽自動車の後部席に押し込んで走らせた。
程なくしてコンビニへと辿り着き、布袋を外すとバッグから幹恵の車の鍵を取り出し施錠を外した。
『早く乗れよ。後は好きにしろ』
『オマ〇コの痺れが取れるまでそうしてな。淫乱豚が』
男達は幹恵を運転席に押し込むと、バッグを車内に放り投げて侮辱の言葉を残して去っていった。
「う…うぅぅ……」
昨日のような悪態を、幹恵はつかなかった……あの男達の増長を止めなければ、自分の人生が破滅してしまう……どうにか逆転出来る手立てを講じなければと言う焦りが、幹恵の頭をいっぱいにさせていた。
…………何処をどう走ったのか?
気がつくと幹恵は自分のアパートにいた。
転勤もあるし、普段は寝るだけしか使わない部屋は、先程の男のアパートと大差ない広さしかない。
「……」
幹恵は二度目の身体の〈汚れ〉を取ろうと、シャワー室へと入った。
ジャージを脱ぎ捨て、全裸となった……目一杯吸われた乳輪が、丸く歪に膨れてしまっており、自慢の胸がアンバランスなダルマのようになっていた……。
「……う…う"……」
下半身を覆うガムテープはベッタリと張り付き、容易には剥がせない。
お湯をシャワーで掛けながら少しずつ剥がしていくが、強力な粘着力は、体毛を毟っていってしまう。
「あ…あ"ぁ"ぁ"……」
遂に幹恵は泣き出し、心の傷の痛みに身体は震えた。
どうすれば、あの男達を黙らせられる?
どうすれば、あの男達から逃れられる?
ベリベリと音を発てて剥がれていくテープ……体毛どころか陰毛までも抜け落ち、そして子宮に溜まっていた精液がドロドロと溢れ出してきた……。