女子高生連続レイプ-5
決して近くはない距離を歩く翔子。気づかれぬようにつける涼子。
(この方向は…)
取調で出てきた暴行現場である倉庫だと気付く。
(間違いない…、翔子ちゃんはアイツに呼び出されてるんだわ。)
全く尻尾の掴めなかった覆面男。ようやく距離を縮める事が出来ると意欲を燃やす。拳銃、手錠、警棒、スタンガン、護身用道具はばっちり持っている。涼子は犯人逮捕と言うよりも、これ以上被害にあう女性を出したくない気持ちの方が強かった。
暗い夜道を1人で歩くのは怖くない。しかし潰されそうな程の恐怖を感じているのはあの覆面男に、だ。今から自分はレイプされる。確実にレイプされるのだ。その瞬間が近づくにつれ怖くなってくる。総長としてではなく、女として物凄い恐怖を感じる。
とうとう倉庫についた。扉は鍵が掛かっていない。その扉を開け中に入ると真っ暗だった。微妙に月の明かりが差し込む。自分の足音だけが倉庫に響く。
(嫌な場所…。)
あの時の惨劇が蘇る。泣き叫ぶ仲間達の声が聞こえてきそうなぐらいに生々しく蘇る記憶。そしていつどこから襲いかかってくるのかわからない覆面男への恐怖に体が震える。
「き、来たよ!?いるんでしょ!?」
自分の声が響く。しかし返答がない。
「早く出てきなさいよ!!さっさとレイプしたらいいじゃない!!」
こだまする自分の声が怯えていた。
「レイプされる覚悟ができた女をレイプするのもたまらないよね。」
いきなり聞こえた声にビクッとする。足音は前方から聞こえた。暗闇の中に動く人影が不気味だ。ゆっくりと歩み寄ってくる。
「もう元仲間には手を出すなと言っておいたよ。もう危害を加える事はないだろう。」
「約束だからね…。」
「ああ。悪名高き、県内、いや県外でも有名な総長さんをレイプできるんだ、約束は守るよ。しかし朝倉翔子がレイプされたって話が広まったら結構な騒ぎになるんじゃないのかな?ヘヘヘ」
「別にどうでもいいわ。もう総長としての自分は死んだから。」
「へぇ〜、じゃあ今日は女としてレイプされに来たんだ?たまんねぇなぁ、こんな大人っぽい美人な女子高生をレイプできるなんて、さ?まぁ総長としてだけではなく、女としても終わる事になるけどな?ククク!」
「好きにすればいいさ。そんなヘリウムガスで今更声を変えて誤魔化そうとしてるヤワな奴にレイプされるのだけが残念だけど、ね?」
目の前に来た覆面男に恐怖を隠しながら強がりを見せた。
「その気の強さがたまらないんだよね…。」
不敵に笑う。