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王様じゃんけん
【幼馴染 官能小説】

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女王様の命令は絶対です <後編>-7

激しく動くユイの指先に気を取られ、うまく思考が追いつかない。
今しがた結ばれたって、今日はずっと私と一緒だったはずだけど……

「あは、やっぱり姉様は鈍感ですね」
「えっ? 待って…… それって………… ん……」
「姉様ですよ? ユイはずっと姉様をお慕いしておりました」
「んっ…… 嘘っ………… あっ…… やっ…… 駄目っ そんな激しくしちゃっ…………」

ユイと隆は双方に想い人がいたため別れたのだけれど、
隆の想い人は私で、そしてユイの想い人もまた私だった?
しかも今私は隆と付き合いながら、こうしてユイと身体を交えているわけで、
いったい何が何やらわけがわからない…………

「姉様? もう悩むのはやめましょ?」
「だ、だって…… あっ………… でもっ………… んっ…… はぁっ……」
「気持ち良いことを優先すればいいじゃないですか……」
「んっ…… やぁっ………… だって集中するとすぐにまた…… あっ…………」

はしたなく開かれた両足、小刻みに震える身体、
頭の中がいつのまにか真っ白になっていく。

「姉様…… ユイの事好きですか?」
「んっ…… す、好きっ…………」
「じゃぁ隆は?」
「…………好きっ! あっ…… どっちも………… だ、大好きなのっ…………」

そう言って私は腰を高く跳ね上げると、
ビクビクと身体を揺らしながら、
再びユイの腕の中で深く果てていった。

「ねぇユイ………… はぁっ…… 私は…… はぁ…… どうすればいいのかしら……」

息を荒げながら、虚ろな目でユイに問いかける私。
ユイは黙ったまま、ただにっこりと私を見つめている。

「週末が楽しみですね♪」
「そ、そうね………… 考えるとまた胃が痛くなってきたけど…………」
「あんっ じゃぁまたユイが…………」
「ちょっ…… もうホント駄目だからっ…… こらっ ユイっ!」

歪な三角関係──そこに答えなどありはしない。
ユイもまたきっと答えなど求めていないのだろう。
せめてもの救いは、私たちが同性である事だろうか…………


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