Dr.COOL-5
『そんな・・・・たった一度の・・・・』
『確かに、たった一度かもしれない。でも、その人にはひとつしかない命なのよっ!それを助けられないなんて・・・・私達にはたった一度だって許されないんだからっ!!』
彼女の肩が震える。止まる気配のない涙。だからって、彼女一人がツラい気持ちを引きずるのは間違ってる・・・・
俺は堰を切った様に話しだした。
『だからって久美子さん一人が責任を感じる事じゃないよっ!!久美子さんは全力を尽くした。確かに命は救えなかった、結果は出なかったかもしれない。でもそれに対して恨んだりする人なんかいないっ!遺族の方も感謝してるはずだし、亡くなった方だって天国で満足してるはずだよっ!運とかって言葉は使いたくない。でもダメな時だってある。それをいつまでも引きずってたら次だって失敗するよっ!!』
『・・・・・・・・』
口を真一文字にして、俺の言葉を聞き入る彼女。堪え切れない涙は次々に溢れ出る。
『俺、最初に久美子さんと会った時、冷たい感じがして恐かった。でもあの顔って、決意の表れでしょ?クールな表情は、自分に対しての自覚や意志を意味してるんでしょ?じゃなきゃ、俺と話してる時にあんな可愛い笑顔出来ないよね?』
『・・・・・・・・』
『俺、久美子さんの事が好きです。でも、いつまでも落ち込んでる久美子さんなんか見たくない。気丈に振る舞えなくてもイイ。だけど、全部背負い込む必要なんか無いんだ。』
俺を見つめる彼女。涙の量が増えていた。俺が続ける。
『同じ決意を持つなら、次こそは必ず助けるっ!ってくらいの気迫みせなきゃ。それに、久美子さんに出逢わなきゃ、俺は助かってなかったのかもしれないしさぁ。』
彼女が少し微笑んだ。涙はまだ止まらない。俺の手が彼女の頬に触れた。指で涙を拭う。
『宏樹くん・・・・』
彼女の手が重なる。
『宏樹君の手、あったかい・・・・私の兄さんと同じ・・・・』
冷たい手のひら。不規則な生活の影響なのか、かさついてツヤがない。
『宏樹くん・・・・』
『何ですか・・・・?』
『私、もうすぐオバちゃんだよ。それでもイイ?それに、色気も胸もないし・・・・』
『そんなの関係ないですっ!俺、久美子さんの全てが好きなんだからっ!』
今まで言った事のない言葉が次々と出てくる。こんなに人を好きになったのは初めてだった。
『じゃ、私の全てを受け入れて・・・・』
静かに、優しく抱き締めてきた。俺の胸に顔を埋める。今まで押し殺してきた声が、彼女から聞こえる。俺の手も、彼女を抱き締めた。顔を上げる彼女。
『宏樹くぅん・・・・』
甘えた声が可愛い。静かに唇を重ねた。彼女の舌が先に侵入してくる。俺の舌を目指し、絡み付いてきた。
…くちゅ、ぴちゃ・・・・
唇を離す。銀糸がお互いの唇を伝う。彼女が伏し目がちに言う。
『好き・・・・』
その言葉を待っていた。彼女の顔を引き寄せ、再び唇を重ねた。
…ぬちゅ、ぐちゅ、ぷちゅ・・・・
激しく動き回る二匹の生物は、お互いの粘膜を犯し、感度を高めていく。俺の手がブラウス越しに彼女の胸を捕える。
『あうぅっっ!!』
唇を離し、天を仰ぐ。軽く触れただけなのに声をあげる彼女。ブラウスのボタンを外し、白衣とともにはだける。淡いブルーのブラが目に入った。それを捲り上げる。
『・・・・小さいでしょ。』
照れながら彼女が言う。
『そんな事ないですよ。凄く綺麗だ・・・・』
手のひらサイズだが、いわゆる美乳タイプの胸。ツンと上を向く桜色の先端。それに舌を伸ばした。
『あくっっ!!』
首を仰け反らせ、髪を振り乱す。抱きついていなければ倒れていただろう。敏感になった蕾を口に含み転がす。次第に堅さを増し、大きくなっていくのが分かる。さらに、左手で右の蕾を弾く。
『んくぅぅっっっ・・・・はぁぁぁっっっ・・・・』
今度は逆に、力強くしがみついてきた。彼女の腕が俺の頭に回る。離したくない、そんなのを感じ取れた。それを裏切るかの様に、彼女の胸から口を離す。彼女をベッドに横にして、両胸に手を伸ばす。
『あはぁっっ!』
頂点に軽く触れただけで、身をよじる。彼女の透き通る肌に舌が迫る。ヘソの辺りを這い回りだしたそれ。シーツを掴み、新たな快感に耐える彼女。そのまま上を目指す。首筋に到達すると、アゴの先まで舐め上げる。
『んあっっっ!!くっっっ・・・・』
予想外の箇所を攻められ、急に声を上げる。まるで俺を跳ね上げてしまうくらいの勢いで、背中を仰け反らせる。
《感じてくれてる・・・・》
そう思った俺の手が、彼女の下腹部に伸びる。タイトスカートをたくし上げ、ショーツがあらわになる。ブラとお揃いの淡いブルー。我慢出来ないのか、溢れ出た蜜によって大きなシミが出来ていた。俺の指が脇から侵入する。