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サキュバスの下僕
【ファンタジー 官能小説】

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1話-4

■素晴らしき能力

「ひゃっほぉぉーーーーーーーーう!! いえぇぇーっ!!」

俺はビルとビルの間を軽々と飛び越えながら、目的の場所へと向かっていた。

【ヒョロヒョロの体が細マッチョになっていた】という見た目の変化だけでなく、
アスリート選手もマネのできないような身体能力を備えていた。

俺は風を感じて、無意識の内に歓喜の声を上げていた。

これだけでも生まれ変わった甲斐があったと思えた。

「楽しいのはわかるけど、今、目的地を跳び越したわよ。」

「おっと、いけねっ!」

目的地は女子寮だ。

見た事もないこの女子寮に、全く迷わずに一直線に来れたのは、
俺には【淫妖気を収集するのに効率の良い場所】や、
【強い淫妖気を持つ女の子】がわかるようになっていたからだ。

身も蓋もない言い方をすると【エロレーダー】だ。

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女子寮の屋根へと飛び降りる瞬間に、意識を集中させて能力を発動させる。

俺の体は屋根をすり抜け、下の階へと落ち続けた。

俺には【物をすり抜ける能力】があると聞いた時は、
あまり実感がなく、使い道が浮かばなかったが、
【壁も屋根もすり抜けられる】と言う事は、【どこでも簡単に侵入が可能】という事だ。

その能力だけでも十分過ぎると思えたが、俺にはもう一つ重大な能力がある。

それは【透明になる】能力だ。
説明など一切不要の【透明人間】になれる力だ。

【どこでも進入できる能力】と【透明になれる能力】を持っているとくれば、
男ならばやる事はただ1つしかあるまい!!

俺は透明化の能力を発動させた後、すり抜け能力を解除して目的の場所へと降り立った。

女子寮の大浴場に。


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