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〈聖辱巡礼〉
【鬼畜 官能小説】

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〈聖辱巡礼・其のニ〉-2

『先生の彼氏見たかったけどさ、私もデート中だったし……』

『な〜んだ。見てないの?』

『先生の彼氏ならさ、超イケメンよね?』


友の言葉に女生徒達は落胆し、幹恵は安堵に表情を緩ませた。
どうやら、すんでのところで琢也の姿は見られなかったらしい。
だが、友は油断のならない存在として、幹恵の心の中に刻まれた。
梨沙子を孤立させる為に取り込んだのだが、どう考えても邪魔者……男子生徒に手を出している事がバレたりしたら、女生徒達からのくだらない“信頼”と、大事な職まで失う事にもなり、もしかすればメディアにも取り上げられ、過去の悪行までも掘り返されて笑い者にされかねない。


「そんな…超イケメンなんてコト無いから。それにワンピだって普通のよ?友さんたら大袈裟なんだから」


笑顔を繕い、幹恵は友に親しげに話す……しかし、その心の中は、油断のならない“牝ガキ”に対する憎しみにも似た怒りしかなかった。


「さあさあ、もう暗くなるから。恋愛話はまた明日ね」


幹恵は窓の外を指差し、暗くなった景色を理由に女生徒達を部屋から追い出した。
女生徒達は渋々と手を振り、幹恵から離れていく……喧騒の消えた保健室の中に一人残る幹恵……あの憎き友をどうしようかと思案をしている最中に、ドアのノック音が鳴った。


『……春日先生?』


ドアの陰からひょっこりと顔を出したのは、梨沙子と同級生の梨央と乃ノ花と美加子だった。
三人とも中々の美少女で、梨央と乃ノ花は黒髪のロングヘアー。
美加子はショートカットで、ボーイッシュな魅力を備えていた。
男子生徒にも人気はあるのだが、行動的な三人は他校の男子にまで興味を示し、同じ高校の男子との恋愛話は聞いた事がなかった。

今までにも何度か幹恵に恋愛相談を持ち掛け、その内容や結果を逐一教えに来たりして、慕って集まる女生徒達の中の1グループだ。


『あの…今度の日時、私達とショッピングに行きましょ?』


乃ノ花は両手を合わせて拝むような仕種をしながら、首を傾げて微笑んだ。
すると梨央も美加子も両手を合わせ、幹恵に頭を下げた。


『来月、△◎高校の男子と三人でデートするの……先生に可愛い服選んで欲しくて……』


三人は困った顔の幹恵を拝み、必死に頭を下げた。
正直なところ、幹恵にはこの三人とのショッピングにはメリットなど無く、むしろ自分の時間を奪われる損害しか無い。
琢也との蜜月を楽しみ、家畜を調教する愉悦の時間が失われる事になる……だが、三人娘の必死な姿に断るのも気が引け、渋々ながら幹恵は頷いてしまった。



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