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jealousy
【制服 官能小説】

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帰郷-4

 






「へえ、湯浅(ゆあさ)と広瀬がねえ」


熊谷先生はジャージ姿の脚を組み替え、ニヤニヤ笑いながら俺達を交互に眺めた。


ちなみに湯浅とは羽衣の名字である。


あれから俺達は自転車で二人乗りして、懐かしい母校へと顔を出した。


熊谷先生の顧問であるバレー部は、午前のうちに練習が終わったらしく、彼女は職員室にて出前で頼んだチャーハンを食べて俺達の訪問を待っていた。


彼女は、制服姿の羽衣を見るなり爆笑して、またしても羽衣を不機嫌にさせていた。


「広瀬、なんであんたは制服着ないの」


「恥ずかしいからに決まってんじゃないスか」


そんな俺の格好は薄手の黒い長袖のTシャツにジーンズというなんの変哲もないカッコだった。


羽衣は俺に無理矢理制服を着せようとしていたが、そこは頑として譲らなかった。


「あんた、愛がないわねえ。恋人のためなら着てあげなさいよ」


「愛はあるけどそれは無理」


俺達はそんな他愛のない会話で笑い合っていた。


大学での俺達の様子、地元の友達の話、先生の学校や部活の話なんかを茶をすすりながら花咲かせていれば、かなりの時間が経っていたようだ。


「あ、私そろそろ出掛けないと」


熊谷先生が椅子からむっくり立ち上がる。


「あ、じゃあ俺達もそろそろ帰るか」


そう言って、羽衣と目を合わせると彼女も頷いて立ち上がった。


「せっかくだから、校内見てったら?

体育館、少し変わったのよ」


「え、新しくなったの?」


羽衣が熊谷先生を見る。


「うん、雨漏りが直ったの」






「結局何にも変わってねえってことだろが」


俺はあくびをしながら羽衣の少し後を歩いていた。


最初に学校に足を踏み入れた時はなんとなくジーンと懐かしくなったものの、少し時間が経てばあっという間にそれにも慣れて、退屈な空間に変わる。


でも、羽衣は嬉しそうに「部室行ってみたい」と駆け出してしまったのだ。


俺としてはサッサと切り上げて、二人きりになって欲望の丈を思いっきりぶちまけたかったのだが。


羽衣の後に続いて人気のなくなった体育館に足を踏み入れれば、どことなく汗臭さが鼻について、俺は顔をしかめた。


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