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jealousy
【制服 官能小説】

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痴話喧嘩-1

「高校ん時の制服?」


俺は、向かいのテーブルでアイスコーヒーを飲んでいる羽衣の顔を見上げた。


残り少ないアイスコーヒーを一気に吸い上げるせいか、ズルズルとややみっともない音がやけに耳につく。


「うん、学祭でコスプレ喫茶やるんだって」


「コスプレ……ねえ」


そう言って瞬きしてから羽衣の顔をじっくり観察してみる。


果たして今のコイツに女子高生の格好なんて似合うだろうか。


俺は時間が経ちすぎてすっかりシナシナになったポテトを一つ口に入れて考えてみた。


綺麗に塗られたマスカラ。茶系アイカラーは見事なグラデーションを作っていて。血色がよく見えるバラ色のチークにツヤツヤしたグロスがやけになまめかしい。


気の強そうなつり上がった大きな瞳は童顔とはほど遠いし……。


気付けば俺は、


「お前が女子高生なんて、無理があるんじゃねえ?」


と、ついつい本音を漏らしていた。


俺の言葉にみるみる目を釣り上げる羽衣。


それを見て思わず口元を押さえたけれど、もうあとの祭りだった。


「何、どういう意味!? あたしがケバいから女子高生のカッコなんて似合わないっての!?」


よくわかってんじゃねえか、という突っ込みはさておき、今はコイツをなんとか宥めなくてはいけない。


「いや、そうじゃなくてお前はキャビンアテンダントとかナースとかのカッコの方が似合うんじゃないかなあって……」


「適当なこと言ってごまかさないでよ!

あたし、ジャンケンでなんとか勝って女子高生のコスプレ担当になれたってのに……」


そこまでして女子高生になりたいもんなんだろうか……。


「なんでそんな女子高生の制服にこだわるんだよ」


「だって……」


そう言って、羽衣はやけにもじもじしながら上目遣いでこちらを見た。


「高校生の時の制服着れば、広瀬も一緒に着てくれるかなあって……」


「着ねえよ」


俺は、羽衣の発言を最後まで待たずに一刀両断した。


何言ってんだ、コイツは。


何が悲しくて大学生にもなって高校ん時の制服着なきゃ行けねえんだ。


すると羽衣は再びこちらを睨みつけて


「広瀬と制服デートしたかったのに!

広瀬はちっともあたしの気持ちわかってない!」


と、大きな声を出して、乱暴にアイスコーヒーをテーブルに置いた。


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