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王様じゃんけん
【幼馴染 官能小説】

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女王様の命令は絶対です <前編>-5

「夏樹お姉様! お久しぶりでございます」
「こんにちわユイちゃん、ってかその『お姉様』って………… なんとかならないの?」

苦笑いしながらそう言う私に満面の笑みで答えると、
しっかり右腕にしがみついてはご機嫌な様子のユイ。

「姉様と一緒にお買い物に行けるなんて…… 嬉しすぎて昨日なかなか寝られませんでした」
「あはは、 そんな買い物くらい………… 誘ってくれればいつでも付き合うわよ?」
「い、いいんですか誘って?」
「…………か、買い物の話よね?」

わずかに息を荒げながら私を見るユイに、思わず焦って仰け反る私。
こんな可愛い子が女の子しか愛せないだなんて、
いまだ私には理解に苦しむ世界だけれど、
不思議と嫌悪するよな偏見は微塵も感じず、
むしろどちらかと言えばエッチな私は、ちょっとだけ興味があったりもした。

「姉様はスタイルいいから…… これなんかどうです?」
「そ、それはちょっと角度がキツすぎない?」

小股の切れ上がった黒いビキニ。
デザインは悪く無いけれど、さすがにハイレグは恥ずかしすぎる。

「じゃぁ…… これとか?」
「そ、それは………… ほとんど紐じゃないっ!!!」
「う〜ん、姉様はあれこれわがままが過ぎます」
「わ、わがままって…………」

結局、試行錯誤の末、私は真っ白のビキニにした。
ユイはしつこいほどに透けないように気をつけてと言っていたけど、
その点は大丈夫、私にそんな心配は必要ないのだ…………

ちなみにユイは可愛らしいボーダーのセパレートを選んだ。
私にはえらく面積の少ないものを選んだクセに、
自分は肌を露出するのが苦手なんだとか。

「姉様? ついでに下着売り場も見ていきましょう?」
「うん、いいけど?」

その後、ユイの要望で下着も見に行ったのだけど、
これがまた言葉に現せないくらいの派手なものばかり揃えている店で、
あれよあれよと乗せられては、未だ信じられないほどにエッチな下着を買ってしまった。

「これで隆もいちころです!」
「い、いや無理っ こんなの隆の前で履いて見せられないからっ」
「駄目ですよっ!? 好きな人以外にいったいどんな場面でアレを着るつもりですか?」
「だ、だって………… ほとんど透けてるじゃない…………」
「…………水着の時は平気だって言ってたのに」
「ち、違っ 透けても平気って意味じゃなくてっ そもそも生地の厚さが違うでしょっ」

そんな話をしながらいつの間にやら日が沈みかけた夕暮れ。
なんとなく話の流れでユイの部屋へと訪れた私は、
気がつくと下着姿でベッドに横たわらされていた。


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