第四章 覚醒-1
結花の舌が、綾乃の唇を割り、綾乃の舌をねっとりと舐め上げる。
「んんん!コーチ!」
結花の舌技に反応し綾乃が激しく喘ぐ。
「綾乃・・・なんて可愛いの・・・このまま私が独占したいくらい・・・」
結花の舌が滑るように、綾乃の首筋を舐め上げる。
「んあああ!だ、だめえ!」
「感度も抜群だわ? このまま、レズの快感を教え込んでしまいたいけど・・・・
まだ、早いわね・・・」
結花は、綾乃の体から唇を離すと、電話を掛けはじめた。キスだけで激しく反応してしまった綾乃は、結花にすがりつき恥ずかしそうに目を伏せた。結花が誰かと話をしている。綾乃はその内容が気になった。
「そうよ、3人ともすぐに部屋へいらっしゃい。隣の部屋よ。急いで!」
「隣に? 誰か来るんですか?」
「そうよ。特訓のお手伝いを頼んだの、あなたの同級生よ。」
「同級生?」
部屋のドアがノックされる音が聞こえて来た。
「来たみたいね?」
「そんな!聞いてません!」
「綾乃、もう特訓は始まっているの、従ってもらうわよ。」
結花がドアを開けると、ジャージ姿の3人の男子生徒が入って来た。
「達也くん・・・和樹くんに、祐介くんまで・・・」
それは、進学校の中でも特に模範的な3人で、綾乃が気を許せる唯一の男子生徒達だった。結花は、綾乃をソファーに座らせたまま、3人の男子生徒を綾乃の前に立たせた。3人の様子は、教室で見せるはつらつとした態度とは異なり、もじもじとした態度で、目も泳いでいた。
「さあ、3人とも改めて自己紹介なさい。」
「前田達也です。綾乃さんの大ファンで、その毎日・・・」
「毎日、何をしているのかハッキリとおっしゃい!」
結花が厳しいコーチの顔に戻り、激しい口調で答えを求める。
「その、綾乃さんのビデオを見ながら・・・オナニーしています・・・」
「そ、そんなこと・・・・」
綾乃が弾かれたように手を口元に当て、大きな瞳を更に見開いた。それを見て、達也は耳まで真っ赤にして俯いてしまった。
「次ぎ!」
「は、はい!柴田和樹!
僕も、綾乃さんが、好きで、好きでたまりません!
綾乃さんを盗撮したビデオを見ながら、何度も何度もシコシコしました。
ご、ごめんなさい。」
「次ぎ!」
「はい!山田祐介です!
綾乃さんは僕の天使です!心の底から憧れています!
なのに僕は・・・綾乃さんの写真を、その、隠し撮りして・・・
ポスターにして、部屋いっぱいに貼り付けています。
そのポスターを見ながら・・・セ、センズリを、毎日・・・
ご、ごめんなさい。」
祐介が言い終わると3人は綾乃に向かって深々と頭を下げた。
「3人はね、体育館の裏から盗撮をしていたの。捕まえた時は警察に突き出そうかと思ったけど、聞けば、3人とも綾乃の大ファンで、仲の良い3人が同時に綾乃を好きになって、お互いに気兼ねして告白もできずにいるなんて言うじゃない。なんか可愛そうになって・・・
それに、とても良い子達なのよ。だから綾乃の為に、協力をお願いしたの・・・」
「協力ですか・・・」
「そうよ。綾乃には、男性の視線が必要なの、それも、綾乃が大好きな男性の、綾乃を見て発情しているいやらしい男性の視線が必要なのよ。この子達はあなたが大好きだし、若くて精力も有り余っているわ。そして、あなたの為ならどんな協力も惜しまない。これ以上の人材はいないわ。さあ、始めるわよ。」
「はじめる?」
「そうよ、綾乃の訓練を・・・調教を始めるの・・・
彼らに綾乃のはずかしい姿を見てもらうの。そして、その視線を感じて、体を熱くすることを覚えるのよ。」
「コ、コーチ!」
結花は、綾乃の顎を持ち上げるようにして上を向かせ、男子生徒に語りかけた。
「どう、近くで見る綾乃はとても綺麗でしょう?
大きな瞳に、薄くてとても形の良い唇・・・
ほら、この唇に注目して・・・
濡れているでしょ?
あなた達が来るまで、私が、この唇を吸っていたのよ。」
「綾乃さんのこの唇を・・・せ、先生が・・・」