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空っぽ
【OL/お姉さん 官能小説】

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空っぽ-1

「あぁんっ……」

体の芯からどうにもならないようなせつなさがまた込み上げてきた。

アソコの奥がずきんずきんっと疼いてきて、池の中に石コロを投げ込んだ時に大きく描く和のようにまた私の空っぽの頭の中に響いてくる。

あぁ…うれしい…
気持ちいい…



目を開けると優しい灯りに照らされたホテルの天井がまだ、私をえっちな気分から離すまいといったように囁きかける。

何も考えないで。
何を考えても一緒じゃないの。

杉原課長はベッドの脇に腰をかけてネクタイをしていた。
私はまだ裸のままでベッドの上に転がっている。
いつも私はそうなんだ…
他の人はさっさと終わらせて次の事をしているのに、私ったら頭を空っぽにしてずっとそこから進めない。

今日も受け付けの女の人から課長にお客様がいらしたと聞いたのに杉原課長は別の人と電話をしていたから頭が空っぽになって忘れていた。

だから今日は課長とセックスしてまた仲良くしたのだった。

私は男が好き…
だって、セックスしたらみんな仲良くしてくれるでしょ?
この前だって中野君たちがご飯に誘ってくれたんだけど、私はあと800円しか持ってなかったからいいって言った。
そしたら中野君がかまわないって、競馬で儲けたからおごってくれるって言った。

だから私は帰りに中野君とセックスして、その後でお酒代を出してくれた神崎君ともセックスした。
三人でホテルに入るのって初めてだったし、ワイワイと楽しかった。

セックスしてあげたら、みんなが仲良くしてくれる。

だけど、セックスが終わった後はいつもこんな風に頭の中が空っぽになってしまうのだった。
それはなぜか私には分からないけど二課の井口さんっておしゃべりな人が私に言ってたように、誰とでも寝る軽い女に思われるという事と何か関係してるように思う。

私はきっと、頭が軽い女だから誰とでもセックスしたがるのかも知れない。

本当はそうじゃなくて、みんなに仲良くしてもらいたいから誰とでもセックスするんだけど「させてあげようか?」って笑いかける時にはやっぱり頭が空っぽになってしまうのだ。


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