恵子のかわいいセクシー攻撃-6
「ええいいわよ、一体どうしたの?」
しかし恵子から発せられた言葉は、忠の予想に反した驚くべきことだった。
「実はお付き合いしている人が居るの。それで先週プロポーズされたのよ」
忠は吃驚した。引っ込み思案で、中々外に出ない恵子の将来を少し心配したからだ。
「な、なんだって?いつの間に…」
しかし、いざ、恵子が他人の物になると思うと、変な感情が湧き出してきた。いわゆる嫉妬心だ。
そんな忠の思いを察した美弥子はサラリと言った。
「あら、良かったじゃないの。引っ込み思案の恵子ちゃんが結婚できるか心配してたのよ。ねえ、忠くん、良かったわね」
美弥子は恵子が一緒に居る時は、『忠くん』を滅多に使わなかったが、この時は忠の感情が変な方向に向かわないように、ワザと高校生の頃から親しんだ呼び名で呼んだ。
美弥子の言葉で、忠も辛うじて嫉妬心を押さえ込んだ。
「そ、そうだな、良かったじゃないか恵子。で、どんな相手なんだ」
「大野新司さんていうの。年齢は30歳。小さいけど自分で会社を経営していて、あたしをとても大切にしてくれているのよ」
(大切?あのパイパン姿は大切にされた結果か…)
また嫉妬心が湧いて来た。
「どんな人か一度連れて来なさい。ねえ忠くん、いいでしょ」
忠は嫉妬心を押さえつけて答えた。
「あ、ああ、いいよ」
「嬉しい!ありがとうお父さん」
恵子はそう言って忠に抱きついた。勿論、魅力的な胸を密着させるのは忘れない。
「そうだ!あたし、お父さんとお母さんに今までのお礼が言いたくて、メッセージビデオを作ったのよ。あとで二人で見てくれる?」
恵子は抱きついたまま、忠の耳元で囁くように言った。
「お、お礼?ワザワザそんなの良かったのに…」
恵子のノーブラの胸を感じていると、忠の感情は嫉妬しているどころでは無かった。淫らな感情が嫉妬など一気に吹き飛ばしてしまたのだ。勃起した下半身が美弥子にバレないように気を配りながら、忠は辛うじて返答した。
恵子は一旦部屋に戻り、一枚のDVDを手にして戻ってきた。
「これだけど、今から二人で見てくれる?あたしは恥ずかしいから部屋に戻るわ」
「一緒に見たらいいじゃないか」
「ふふふ、恥ずかしいからダ〜メ」
忠の誘いに恵子は、謎めいた微笑みを残して自分の部屋に戻っていった。
色々な事が一度に起こり、感情の行き場がわからなくなっていた忠は、目の前から恵子が居なくなったのを残念に思いながらも、少しホッとしていた。
「メッセージビデオか。結婚する花嫁が両親に向けて感謝の言葉を伝えるやつだな。少し気が早い気もするけど、なんだか、小学校の頃に貰った父の日の手紙を思い出すなあ」
忠は気分を変えるために、懐かしそうに言ったが、相槌を打つ美弥子の表情に好色の色が浮かんでいることには気づかなかった。