〈聖辱巡礼〉-21
……数あるポスターの中に、アイドルだった頃の自分がいた……水色の浴衣姿で微笑む自分が……汚れを知らなかったあの頃の自分の前で、排泄物の塊のような肉棒で胎内を掻き回されている……。
絶望……
何度となく頭に浮かんでは消えた言葉が、遂にズシリと伸し掛かり、精神の自由さえも奪い取った。
つまり、梨沙子からは一切の〈自由〉が奪われたのだ。
『処女のまま大きくなったんだね?初めてなんだから、優しくしてあげるね』
「ん"む"〜〜ッ!!」
もう梨沙子には何も無かった……教師に罠に嵌められ、彼氏は盗られた……清純は性欲しか頭に無いようなオヤジに奪われ、心には一生癒えない傷をつけられた……下腹部の中を行き来する熱い塊が、更に深く傷をえぐり、修復不能なまでに切り付けてくる……。
(嫌だ……嫌……こんな………)
オヤジの梨沙子への“労り”など、梨沙子に対する嘲笑以外の何物でもない。
腫れ物にでも触るかのような緩やかな腰使いは、膨れた亀頭を肉壁にじっくりと擦りつけるだけの事であり、それは梨沙子の心身を淫虐に責めるだけだ。
「ん"ぶぷぅ"ぅ"ぅ"!!!」
梨沙子は力無く頭部を振った……それが精一杯の足掻きであることは、一目で分かった……。
受け入れられない現実……このオヤジの口車に乗せられたのも、訳の分からぬ薬で眠らされたのも、それから目覚めた後のレイプも……全て振り払いたい悪夢、認めたくない悪夢から覚めようと、梨沙子は最後の足掻きを見せたのだ……だが、現実は現実として存在し、梨沙子の行為は現実逃避の類いでしかない。
無抵抗な梨沙子と下半身を繋げ、抱きしめて乳首を貪るオヤジ。
執拗な肉棒と肉壁の摩擦は、落ち着かない下半身の疼きを腰椎にまで拡げ、更には脳髄までも完全に侵食していった。
いくら梨沙子が拒絶しようとしても、次から次へとオヤジの〈感覚〉が押し寄せてくる。
発熱も股間から全身に及び、恥辱に勝る痴態を晒し始めていた。
『気持ちイイんだろ?こんなオヤジに姦されて……ククク………』
梨沙子はキッとオヤジを睨んだが、その瞳にはもはや力など無く、ただ喰われる者の悲哀しか見えなかった。
オヤジの呼吸が荒れ始め、腰使いから労りの心が消えていった……。
『梨沙子……イク……イッちゃうぞぉ!!』
「ぷぐぅ………ッ!!!」
一点を凝視したまま、梨沙子は動く事を止めた……沸き上がる溶岩のように熱い粘体が、梨沙子の子宮にブチ撒けられたのだ。